
群馬県吉岡町の戸建住宅で施工したALC外壁の塗り替え事例です。
この住宅では2液形シリコン樹脂塗料を使用し、
施工から約19年後に外壁の状態を改めて確認しました。
「シリコン塗料なら何年持つ」という表現をよく見かけますが、
実際の耐久性は塗料の種類だけで決まるものではありません。
下地状態、補修、下塗り、施工方法、立地環境などにも左右されます。
吉岡町I様邸の外壁塗装概要
| 所在地 | 群馬県吉岡町 |
|---|---|
| 構造 | 木造瓦葺2階建て |
| 外壁 | ALC・アクリル吹付タイル凸部処理模様仕上げ |
| 塗装時築年数 | 9年 |
| 確認時築年数 | 約27年 |
| 経過年数 | 約19年 |
| 仕上げ塗料 | 2液形シリコン樹脂塗料 |
ALC外壁の施工仕様
- 素地調整
高圧洗浄およびケレン。 - ALC目地補修
ポリウレタン系シーリング材で補修。 - 下塗り
微弾性フィラーを2回施工。 - 仕上げ
2液形シリコン樹脂塗料を中塗り・上塗りの2回施工。
施工から約19年後の外壁
約20年近く経過していますので、当然ながら施工直後と同じ状態ではありません。
しかし、全体としては比較的良好な状態を維持していました。
特に直射日光を受けにくい部分では、19年経過した後でも
塗膜に艶が残っていることを確認できました。


なぜ19年経過しても状態を保てたのか
この結果を「シリコン塗料だったから」とだけ考えるのは適切ではありません。
塗料の性能は耐久性を左右する要素の一つですが、
それだけで19年間の状態を説明することはできません。
ALC目地の補修、既存下地の状態、下塗り、
仕上げ塗料の施工など、複数の要素が影響しています。
次に塗り替えるなら同じ仕様とは限りません
ここが塗装工事では非常に重要なポイントです。
前回微弾性フィラーを使用したからといって、
次回も同じ下塗りを使用するとは限りません。
現在の既存塗膜が健全であれば、
厚膜型の微弾性フィラーよりもシーラーの方が適している場合があります。
つまり、
前回良かった工法をそのまま繰り返せばよいのではなく、
塗り替える時点の下地状態を改めて診断する必要があります。
今回の状態から塗り替える場合の考え方
- 外壁全体の調査・必要な素地修繕
- 既存目地を可能な範囲で撤去して打ち替え
- 現在の既存塗膜に適したシーラーを選定
- 上塗りを所定量・所定工程で施工
ただし、最終的な仕様は足場設置後に外壁全面を確認し、
下地の状態に応じて決定します。
ALC外壁の塗り替えをご検討の方へ
ALCは目地や塗膜を含めた防水性の維持が重要な外壁材です。
塗料の商品名だけで施工方法を決めず、
現在の外壁、目地、既存塗膜の状態を確認して仕様を決めることが重要です。

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