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塗り回数は何回が適切か?

回数塗れば良いわけでない!塗り回数は、多すぎても不適切

多くの方から頂く質問をブログ形式で紹介する第2回目は、「(塗装は)何回塗りをしますか?」という質問に回答します。

標準は2回塗り、でも工程や塗料によって異なります!

表面に塗られる仕上げとされる塗装は原則として2回塗りです。1回目も2回目も全体を塗るのですが、2回塗ることで透けやカスレがない様にすることと、2回で期待される性能が出る厚みにする目的もあります。ただし、これらの仕上げ塗料は下塗りがなされた上に更に2回塗りするもので、そのものだけ2回塗りではありません。 プライマー(シーラーや錆止め)は1回塗りでもOKですが、これは素地を適切な状態にするために塗る工程ですので、本来は1回塗りで収まらなければ2回塗りでも3回塗りでも行わなければならないです。 商品の中にはプライマーが不要で仕上げ塗料を2回塗ればよいものもありますが、使用できる場所は限定されています。具体的には内装壁や軒の塗り替え時や、一部の特殊な瓦用屋根用塗料ぐらいで、外壁などの外部に使う場合は職人や営業マンが「大丈夫」と言ってもプライマーを塗ってから上塗り2回が正しい方法です。
工程・工種 塗り回数
上塗り(仕上げ) 2回塗り必須
下塗り(プライマー) 1回~2回塗り
一部の内壁や軒の仕上げなど 2回同じ塗料塗り(下塗り不要)
弊社は必要ならば2回以上塗り重ねます。回数はあくまでも目安であるので必要なときはそれ以上塗るのが技術です。ただし、闇雲に3回、4回と塗り重ねても悪影響となる場合もありますので、ただ意味なく数を塗るというのは技術がない会社が行うことです。

意味がない4回塗り

屋根の4回塗りをPRする業者は危ない

「屋根は4回塗ります」こう聞くと丁寧な施工をイメージするかもしれませんが、これは丁寧でも何でもありません。スレート屋根の場合は、塗り替え時には吸い込みが激しくて安い下塗りを2回塗っても収まらない(適切な下地にならない)ことが多いです。逆に性能の良い下塗りを使えば1回塗っても適切な下地になります。滅多にないことですが、性能の良い下塗りを使っても吸い込み残る場合に更に塗ればよいので、はじめから「4回塗ります」は安い下塗り塗料を使っていると吐露しているようなものなのです。

外壁の4回塗りは、無意味

一般的な戸建の塗り替えの場合は、外壁を4回塗る必要はないです。 コンクリート製の建物で中性化防止のために1回工程が増えて4回塗りになるというのなら理解できますが、それほど傷みが激しくない戸建て住宅に意味なく塗り替え数を増やしてもムダでしかなく、かえって塗膜剥離のリスクを増やすだけです。

塗り回数を誤魔化す人々

よくある手抜きの手法に「1.5回塗り」と呼ばれている方法があります。これは1回塗りで仕上げて2回目は透けていたり擦れている場所を直す程度で終えてしまう方法です。安い金額で使われている下請けさんの多くはこの方法で工事を仕上げています。 塗り回数を減らせば、手間も塗料も同時に削減できるわけで不当に大きな利益を生むことが出来ます。営業マンが多数いる会社、訪問販売をしている会社、広告を頻繁に出す会社にはご注意ください。

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