高圧洗浄時に、バイオ洗浄は必要か?
バイオ洗浄とは何なのか?
バイオ洗浄の名前を初めて聞いたのは1990年代の後半、今では破綻して無くなっているペイントハウスが行っていた洗浄方法でした。どういった物かというと、高圧洗浄をするときに洗浄水の中に洗剤を入れて洗うというもので、普通の高圧洗浄よりも高い費用を得るための手段であると業界内では言われていました。
成分が植物由来で安全という売り込みをされていますが、その様な洗剤が安全なわけがなく、使われているのは紛れもない洗剤で、飲んだり、目に入れたりは出来ません。
現在では、ペイントハウスと同じように費用を上乗せしたい会社や他社よりも自社の方が良いと言いたい会社が同じ、もしくは同じような名称で高圧洗浄に付加価値(価値はないと思いますが)として行っています。
洗浄の方法はさまざまですが、多いのが洗浄するときに洗剤を同時に噴き出すことができるアタッチメントを付けて洗うというものです。本来は、再度洗い流さないといけない物なのです。しかし、これまでにちゃんと洗い流しているところは見たことがありません。
バイオ洗浄の洗剤は高価なものなのか?
使われている物は壁クリーンなどの名前で、塗装業者向けに売られており値段は税別で35,000円程度(20L)です。
薄めて使うもの(その時点で安全ではないです)なのですが30倍希釈で8棟の洗浄が可能とされています。1棟当たり税込みで4,800円程度です。
しかし、この洗剤は違った名称で売られているもの(クリーンライフ)が元ではないかと思われます。なぜなら、容量、荷姿、製品の説明文が全く同じなのです。その元の洗浄剤は市販価格が半額以下ですので、知識がない業者が意味もなく無駄に高いものを使っているということです。
バイオ洗浄は効果があるのか?
ハッキリ言えば、高圧洗浄で使っても得られる効果はほとんどないです。水だけで洗っても同じです。
もし、その洗浄剤が持つ洗浄効果を得たいのなら、高圧洗浄ではなくスポンジを用いての手洗いをして、その後に完全に洗い流す必要があります。
でも、外壁や屋根での塗装前に行う高圧洗浄でも、正しい方法で洗えば洗剤を使って洗うよりもキレイで確実に洗うことができます。
本来は洗浄剤を用いる必要がないのです。
結論
バイオ洗浄とは、消費者から無駄な費用を取るための手段にすぎず、高圧洗浄をしっかりと行う方が有効です。
洗浄方法が悪ければ、バイオ洗浄はむしろやらない方が良いものです。