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下地診断 ~サイディングの塗り替え②~

サイディングの塗り替え時には必ず下地診断が必要

前回からサイディング板を塗装するときの注意事項などを5回にわたってお伝えする第2弾です。
今回は下塗りの選択方法について書きたいと思います。

新築時の仕上げと傷み具体を見て下塗りを決めるべし!

シーラーとサーフ材

現在の窯業系サイディングに適した下塗り材にはシーラーとサーフの2種類があります。

シーラー材は、液状で基本の性能は素材と上塗りを密着させることです。液状なので模様は付きません。

サーフ材は、緩いペースト状でシーラーと同じ性能に加え、素地の巣穴等を埋めなだらかにします。緩くともペースト状ですので段差や角などは緩やかになります。

当たり前かもしれませんが、シーラーかサーフであれば何でもよいわけではありません。どちらも窯業系サイディングの塗装に適したものである必要があります。

下塗りの選び方

窯業系サイディング板は素材としての密度が高いため通常はシーラーを下塗りとして使えば問題ないです。傷みが激しい場合は表面が粗すぎてシーラーでは上塗りがキレイに見えない場合があるので、そんなときにはサーフ材を使うと良いです。

サーフ材を使わなければならないようなケースは少ないのですが、訪販や技術のない会社はシーラー材ではなくサーフ材を使うことが多いです。なぜか?理由は単純で、素地を診断する技術がないので最適ではなくても最低限の密着はするサーフ材を使うのです。またサーフ材は多く希釈(水で延ばす)してもなんとか使えるため誤魔化しやすいといった裏の面があるので品質を重視しない会社にとっては都合が良いのです。

最適の下塗りはどうやって選ぶのか?

これは言葉で説明が出来ません。実際に見て、触れて、その上で診断します。

何と言っても知識を持って、長く、そして多く経験することが必要です。この場合の経験とは、診断をしてその結果がどうなったかを知るといった一連の流れで、単に長くこの商売に携わっているだけでは足りません。また、知識もありきたりの建築士などの勉強の範囲外ですので、各建材メーカーが出しているような解説などの非常に専門性が高い専門図書を読み、実際に状態と照らし合わせながら得たような知識でないといけません。

この知識についてはいくら長い時間をかけても得られない人もいますので、業者ならどこでも持っている技術と思わない方がよいです。逆にほとんどの業者は、そこまでの技術は持っていないと考えてください。

その上で最適な下塗りを選ぶのですが、本来は、少しオーバースペックぐらいの方が安心できます。弊社では、外的な要因がない限り性能の高い下塗り材を優先的に選択しています。しかし、性能が高い下塗り材は扱いが難しいですし価格も高いので一般的にはあまり使われません。なんと!シーラーも1缶当たりが数千円安いモノが圧倒的に売れるそうで、業界の闇を感じます。

何でも下塗り2度塗りは不要で害があるだけ

「当社は下塗りを2回塗ります。」という文言を書いた広告を見かけることがありますが、これは適切な行為ではありません。

一律に下塗りを無駄に厚くすることは一歩間違えれば層間剝離を起こしますし、塗り替えに外壁が耐えられる回数を減らすことにもつながります(塗料も重さがあるので塗会回数が多くなると壁が壊れます。)ので、愚行と言えます。必要があって2回塗りをするのは問題ありませんが、現在の技術ではほぼ要らないです。必要な場合があったとしても部分的で全面は不要です。

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