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ローラーだけの塗装、何が問題?

弊社の建築現場のお隣で、塗り替え工事が行われており、施工の様子を見ることと工事を行っていた職人さんたちと話す機会があったので、今の塗り替え業界で起きている問題点と施工している人たちの厳しい現状をお話しします。

ローラーだけで工事を行う職人(?)

本来は、端部や入隅、細幅の部分などはローラーでの施工は適さず刷毛塗りをするものです。これには理由もありまして、端部の塗膜が厚くなれば塗装膜が剥がれやすくなるため適切に薄く塗り重ねる必要があるからなのです。
それが、弊社建築工事現場のお隣で塗装工事を行っていた職人(?)さんたちは、刷毛を使わず全てローラーで施工していました。細部を見るとやはり端部や塗分けに問題があり、弊社で検査すれば、当然不合格です。

なぜ刷毛を使わないの?

お隣で塗装工事をしている職人さんたちと休憩中に話すことがあったのですが・・・こんな会話になりました。
(弊社の発言を「私」、親方と思える職人さんを「A」、若い職人さんを「B」とします。)
 私 「すごいね。ローラーだけで工事できるの?」
 A 「あ、どうも。今はローラーですよ。」
 私 「刷毛はもう使わないの?」
 A 「刷毛なんか使わないっすね。全部ローラーっす。な!(Bに同意を求める)」
 B 「そうっすね。」
 私 「昔は細かなところを職人さんが刷毛でササっと塗ってたから驚いちゃったよ。」
 A 「刷毛なんか使うのは年の人だけっすね。」
 私 「今は刷毛の修業はしないの?」
 A 「そういうのはないっすね。ローラーでいけます。」
 私 「細かなとこもローラーで出来ちゃうんだ?」
 A 「ローラーが入らないところは刷毛とか使いますけど、まず使わないでいけますよ。」

会話から、刷毛を「使わない」のではなく「使えない」のだと確信しました。そもそも刷毛を使った修行をしたことがないというのですから、技術を持ちようがないです。そのレベルが今の一般となっているわけで・・・・品質は下がるばかりです。

会話で分かったヤバイ下請施工の実態

 私 「そうなんだ。もう(仕事を始めてから)長いの?」
 A 「オレは20年やってます。お前(B)は?」
 B 「オレは8年・・・かな。」
 私 「へー。どこの会社さん?」
 A 「オレたち下請なんすよ。会社(元請)は○○○○です。」
 私 「あ、○○○○の下請けさんなんだ。。。あそこの会社って(下請けに払う金額が)安くない?」
 A 「知ってますか?!有名なんですね。。。。」
 私 「この規模だと○○万円くらい?」
 A 「(驚いた顔をして)ピッタリです。2人で来てるんでキツイっすよ。」
 私 「1週間ぐらいで仕上げないと手間にならないね。ウチは検査が厳しいけど倍くらいの予算でやってるよ。」(彼らの技術レベルでは使えないですが・・・)
 A 「今度使ってくださいよ。元請は(実入りが)イイんですけど、オレんちだと難しいっすね。」
 私 「でも○○○○さんって、全部自社職人でやってるのじゃなかった?」
 A 「現場は全部下請だよな!(Bに同意を求める)職人で勤めてる奴はいますけど営業が取ってくる建築屋の仕事用で使えねー奴ばかりです。現場出来るのは一人もいないっすよ。」
 私 「あーそうなんだ。すごいね○○○○さんは、ウソも平気だ。」ミヤケン
 A 「へっちゃらでしょう(笑い)。」ミヤケン 手抜き工事

下請さんたちですから愛社精神は持てなくとも、元請けと良好な関係であるのかと思いましたが実態は違っていました。それどころか、奴隷契約とも思えるような安い金額でコキ使われているので恨みに近い感情があるのではないかと感じました。このような関係で工事がなされているわけですから、下請けたちが隙あらば手抜きをすると考えてもおかしくないですね。広告を大量に出して、思考停止している消費者に質の悪い工事を売りつける商法が増えていますが、技術を主体とする仕事においてはそのような業者は淘汰されるべきだと強く思いました。

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