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ローラーの正しい使い方

ローラーの使い方は簡単なようで正しく使えていない職人が多くいる!

いわゆる刷毛に代わってローラーが塗装工事のイメージシンボルになるほど多く普及していますが、このローラーを正しく使えない職人さんも多くいるようです。 他社の仕事を拝見するときに「どうしてあんな使い方をした?」と疑問に思うことも少なくなく、きっと、ローラーは誰でも扱えるという思い込みから正しい使い方を会得しないで我流で行っている者が多いからなのだと思います。 今回は、ローラーの正しい使い方を商品者の皆さんにも知っていただき、塗装業者の良し悪しを見分ける一つの手段としていただきたいと思います。また、DIYでペンキ塗りをするときに参考にもして頂ければ幸いです。

ローラーには、種類がいくつもあります!

DIYでローラーを使ったことがある方はホームセンターなどで見かけたかもしれませんがローラーにはいろいろ種類があります。 ご承知かと思いますが、プロはホームセンターで売っている物よりも多くの種類を使い分けます(使い分けができない者もいますが・・・)。サイズは主に使われている物で4種類(レギュラー9インチ、ミドル7インチ、スモール6インチと4インチ)毛の材質、毛の長さは多数種類があります。一般的な平な壁を塗装するには中毛(毛の長さ13㎜程度)でミドルの7インチやレギュラーの9インチが多く使われます。面積が大きければレギュラーの9インチを使うのが一番効率が良いです。
ローラーのサイズ 長さ 用途など
レギュラー(筒径38mm) 4~12インチ 大面積向き
ミドル(筒径26mm) 8インチ 大面積向き、レギュラーよりも軽く 取り回し易い
スモール(筒径16.5mm) 1~7インチ 細かい場所向き
ミニ 1~5インチ 狭い場所、細かな場所向き
種類 毛の長さ 適用場所
長毛 20mm以上 凹凸が激しい部分
中毛 13mm程度 少し凹凸がある部分
短毛 8mm以下 平滑に仕上げたい部分
興味がありましたら、大手刷毛会社の大塚刷毛のローラーに関するページを一度見てみてください。

ローラー以外に必要な物

ローラーはそれだけで使うことはありません。ローラーを取り付けるハンドルと塗料を入れるバケット、ローラーに適量の塗料を含ませるために使うローラーネットを一緒に使います。

ローラーバケットのイメージ

基本的な使い方

ローラーを上下だけに動かして塗る者が多くいますが、これは正しい方法ではありません。上下で塗料を配り、左右に使って塗り広げて、再度上下でムラを無くすのが基本的な使い方です。素地が凸凹の場合はさらに両斜めからもローラーを転がすなどして均一な塗膜となるようにします。

これは✕です!間違った使い方とNG仕上

上記の様にローラーは多方向から転がして塗膜を均一にしないといけません。しかし、それ以外にも気を付けることがあります。 一つ目は擦りすぎてカスレさせない事、 二つ目は塗料溜りをつくらない事、 三つ目は端まで塗らない事 慣れないと1回でなるべく大きな面積を塗ろうとしてカスレさせてしまいやすいです。また強く擦り過ぎてローラーの両脇に塗料が耳の様に多く付いて線が出てしまうこともあります。逆に塗料を多くつけ過ぎて塗り延ばしが不十分で塗料溜りをつくってしまうこともあります。慣れてくると出来るだけローラーで塗ろうとして端までローラーで塗ってしまいますが、そうすると隅に塗料が溜まってしまいますし、必要な増し塗りをしないでもキレイに思えてしまうことがあるのでよくありません。 残念ながら現在の多くの職人がそのような間違った塗り方をしています。いくら養生がしてあるからと言っても端までローラーで塗るのは良くないと覚えておいてください。
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