2022年度最新版 シリコン樹脂塗料とは、どのような物か?
リフォーム会社などは無機塗料やフッ素といった20年以上の耐久性が期待できる超耐久塗料をメインで売り込んでいますが本当にそれらの塗料を使うことは有効なのでしょうか?
今回は、現在使われている主な塗料について振り返りながら最近の塗料事情を検証する第2弾として、シリコン樹脂塗料についてお話しします。
アクリルシリコン樹脂塗料が代表的
シリコンは塗り替えで最も多く使われている塗料です(現在)。その分、安価な物から高耐久・高性能を誇る物までピンキリで様々な種類があり、一概にシリコン樹脂塗料と言っても価格は倍以上の開きがあります。
「シリコン樹脂塗料は長持ちしないの?」などと聞かれることがありますが、品質の良いものなら12年を超える耐久を期待できますので、他の建材の耐久性を考えると、今のところはシリコン樹脂塗料でも十分な性能を持っていると考えます。
シリコン樹脂塗料とウレタン樹脂塗料の違い
分子がどうなどと言う話しをしても消費者には無関係であるので、実際の違いについてご説明します。非常に簡単に言うとシリコン樹脂塗料の方が表面が固い塗膜が作れます。これにどんなメリットがあるかというと
- 汚れづらい
- 耐候性が良い
- 耐久性が高い
などがあげられます(全てウレタン樹脂塗料との比較)。
一般的な期待耐久年数ですが、ウレタンが最長10年であるのに対して、シリコンは12年の耐久が期待できます。
ここでは、シリコンはウレタンよりも長持ちすると覚えてください。
純シリコンは別物
これは塗料の成分的な話なので、一般的にはあまり出てくる名称ではありませんがシリコンと言っても「純シリコン」というものがあります。これは主に半導体などに使われるもので、価格も高価です。ある高価な塗料は純シリコンを使用していますが、当然シリコンの名称では販売はしていません。
おススメのシリコン樹脂塗料の一例
弊社で使用している塗料の中からおススメをご紹介します。
(外壁等向け)
日本ペイント ファインシリコンフレッシュ / オーデフレッシュSi100Ⅲ
関西ペイント セラMシリコンⅢ / アクアセラシリコンOne
(屋根用塗料)
日本ペイント ファインルーフSi / サーモアイ
オリエンタル塗料工業 マイティ―シリコン / マイティ―ルーフ#200 / ニューマイルド優雅
次回は、ラジカル制御型塗料編をお伝えします。