一級塗装技能士は、家を直せる資格ではありません!
塗装会社の宣伝文句に「1級技能士の店」という表示がよくありますが、1級技能士とは技術が高いことを示すものなのでしょうか? 建築における技術的な資格は国土交通大臣認定ですが、技能士は厚生労働大臣認定の資格です。厚生労働省は、技術ではなく労働者を管轄する象徴なので・・・・技能士とは
JAVADA(中央職業能力開発協会)のホームページによると、「技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。」と記載されています。 また、「技能検定は、国(厚生労働省)が定めた実施計画に基づいて、試験問題等の作成については中央職業能力開発協会が、試験の実施については各都道府県がそれぞれ行うこととされています。また、各都道府県の業務のうち、受検申請書の受付、試験実施等の業務は各都道府県職業能力開発協会が行っています。」とあり、国家資格というものの肝心な技術に関する試験自体を国や、全国的な組織が行っていないということが分かります。 実技試験を都道府県の職業能力開発協会から委託されて実施しているのが各専門職の組合であって・・・地域差があることはもちろん、不正と指摘されるような事案も多くあり、全国で同レベルの技術を持ったものが認定されるというわけではありません。結論を言うと技能士とは、国家資格とはいっても国が技術認定する資格ではなく労働者が雇い入れてもらう為に必要な最低限の能力があるという証明であるのです。塗装技能士は、高い技術を持っているのか?
上記でも分かるように、技能士であることは決して技術が高いことの証明ではありません。 公平性に疑問が残る組合が技術試験を行い、認定も建築とは無関係の厚生労働大臣が行っているわけで、雇ってもらう労働者のための資格であるということは明白です。実際、合格率50%とか言われるのは筆記試験に落ちる人がいるためで、実技(技術)試験は組合の講習会を受ければ落ちる人はいないと言われています。実際、技術的に問題がある1級技能士というのも多数存在します。また試験内容も現在の実務で有効な内容とは言えず・・・・まさに基本的なことを問われるだけなのです。それしか、売りがない・・・
技能士は一級であっても高い技術を持っているわけではないということは、もうお分かりかと思いますが、ではなぜ1級技能士の店などとアピールする会社や個人が多いのでしょうか? その様なアピールをしている方からの批判を承知して書きますが、彼らはそれしか誇れるものがないからだと思います。国土交通省が認める建設系の資格はたくさんありますので、その気になればいくらでも取得することは可能です。なのに・・・勤め先で撮らせてもらった技能士だけ・・・技術が問われるような国土交通大臣認定の資格を取らない・・・厳しい言い方ですが、そのような人は向上心が低いのではないかと思われます。イコールで、新しい技術や知識を得ようと努力をしない人なのかと・・・・したがって、技術が高いということは少ないのではないかと。。。。。それで満足したら人は成長しないもの・・・技能士の店と掲げているところは、そこで止まっている人の店ともいえるのではと思います。
有限会社の信用が高い理由
平成18年に会社法が施行され、それ以降は有限会社の設立が出来なくなりました。従いまして現在も有限会社を名乗っている会社は少なくともそれ以前に設立された会社です。
対して現在の株式会社は最低資本金制度も廃止されているため、例え資本金1円でも設立できます。また取締役も1人で可能なため、取締役は社長一人で資本金100万円以下の会社が多く存在しています。
従って、有限会社は最低資本金が決められていて制限も厳しかった時代に設立され、現在の時点で最低でも15年近い実績がある会社であるということが公的に証明されているため、新興の株式会社よりも信用が出来るとされています。