
タスペーサーは、スレート屋根塗装時には縁切りする??
「縁切り」とは
「縁切り」とは、スレート屋根瓦同士が塗料で接着してしまって水が抜けるための隙間を埋めてしまうことを避けるために、塗装が終わった後に行う作業です。
スレート屋根は、重ねて葺いてあるので、重なった間に液状である塗料は入り込むため、塗ったままだと接着してしまいます。特に、刷毛を上手く使わないでローラーだけで塗装したような場合は、隙間に塗料が入り込み溜まりやすくなり問題が起きやすいです。最近の技術が低い業者が行った物件では、重ねた角に塗料が多くたまる現象が見られます。

縁切りをしないとどうなるのか
縁切りをしないと屋根から抜けるべき水分が抜けなくなります。
「屋根瓦だけで雨などの水を防いでいる」と思っている方が多いかもしれませんが、瓦は外からの水の大部分を防ぐだけで、雨はチョッとした隙間などから瓦の下に入り込むことが多々あります。しかし、瓦の下にはルーフィングと呼ばれる防水紙があり、瓦をすり抜けた雨をこのルーフィングが弾き、外に排出します。入り込んだ雨が排出できないで溜まるとルーフィングをも通り抜け野地板(屋根の下地)を傷めて雨漏りの原因となります。
「隙間が内容にコーキングなどで全て塞いでしまえば雨漏りが起きないのでは?」と考えるかもしれませんが、それだと家の中からです水蒸気が抜けず、屋根裏がラップを頭に被ったような状態になります。これもまた野地板を腐らせる原因となります。
建築知識があまりないと、平気で「全部塞げば雨漏りしない」とか言い出しまして、その様な施工をされてしまったお宅を何度も見たことがあります。リフォーム店や普通の塗装店だと、その様な愚かな方法で家を壊してしまいます。
埼玉県内にお住いの男性(プロを名乗る方)から、この記載について
「・小屋裏の水蒸気はルーフィングを通過し屋根材下で結露となる
・屋根材下に来た雨は、ルーフィングを通り抜け野地合板を痛める と読めるのだが。
しかしこの認識は講釈師が見たようなウソなのだ。 アスファルトルーフィングは、透湿抵抗が各種建材の中で床下防湿シートと並んで大きい0.144であり、この数値は水蒸気をほぼ通さないと言える数値なのだ。まずは①としてこれを指摘し、上記HPの部分訂正・書き直しを求めるものである。」
との指摘がございました。
本物のプロの方はお分かりだと思いますが、屋根のルーフィングはシャワーキャップのように1枚モノで出来ているわけではありません。
1m幅の長尺で、基本的に、上下(流れ方向)で100mm以上、左右(長手方向)で200mm以上で重ねて貼り合わせて施工されるものです。重ねて貼るわけですから分子構造の小さい水蒸気などは、隙間から出てくることはあり、それが瓦の下で冷やされて水滴となることがあります。バカでもわかると言ったら失礼かもしれませんが、本当に建築の施工を知っている人であれば、知っていて当然ですし、小学生レベルの理科の知識があれば想像がつくことです。
ご指摘は大いに結構ですが、ネット検索でYahoo知恵袋に回答している暇があるのなら、初歩的な化学と理科をしっかり勉強をし直して、実際に現場を経験したうえで、ご指摘をお願いします。
タスペーサーは有効か?
タスペーサーとはどんなものか
縁切り部材であるタスペーサー(株式会社セイム)を使う会社が増えてきていますが、当社では発売当時から採用しており、現在でもつかっています。
このタスペーサーは、塗装する前にスレート瓦の隙間に取り付けることで、塗装後の縁切りを不要にし、さらにスレート瓦を割れづらくします。
写真は新型のタスペーサーです。

これを、スレート瓦2枚に対して2か所に設置方法に従って取り付けるだけでOKです。
間違った使い方をしている人が多い
ネット上には「タスペーサーは役に立たない」という主張をしている人がいますが、間違いなく使い方を間違っているか、ケチって必要数を取り付けていないなど、使用者自身に問題があったのだと思います。メーカーの取扱説明書をしっかり読んで、指示通りに取り付ければ全く問題ないどころか、非常に有効な商品です。
余談ですが、今まで多くの職人に取付を指導してきましたが、はじめからまともに出来た職人は一人もいませんでした。文字を読まないのかも。。。。
スレート屋根塗装については過去に書いたスレート屋根に関する記事をご覧ください。











