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外壁落下!前橋のビル外壁崩落事故を予見! 

前橋の国道17号沿いビルで外壁が剥がれ落ちる事故が発生

令和2年6月19日午後7時ごろ、前橋市住吉町の国道17号沿いの河ビルの4階付近から外壁のタイルが縦20センチ以上、横2メートル以上にわたって剥がれ落ちる事故がありました。幸い怪我人は出ませんでしたが、朝晩は通学通勤で多くの人が通る場所ですのでタイミングが違えば大事故になった可能性もありました。現在歩道は封鎖され、応急処理がなされているようですが、弊社ではこの事故を1年以上前に予見し、所有者と思われる東京都内の不動産会社に指摘していたのです。

足場が掛かり修繕工事が行われていたが・・・

もう1年以上前のことですが、当該のビルに足場がかけられ修繕工事がなされているようでした。ただし、修繕と言っても塗装を直す程度の簡易なもので「足場までかけたのに検査もしないでお化粧直しだけなんてもったいない・・・」そう感じたのと同時に、30年以上を経ているタイル張りの外壁が落下するかもしれないと大きな不安を覚えました。しかし、所有者でもない者がどうこうできるものでもありません。ただただ危険であると思いながらも傍観するしかありませんでした。

グループの不動産会社に売り物件情報として連絡があり・・・

足場も解体されしばらくたったころ、都内の不動産業者(その時の所有者)から売ビルとして紹介がありました。 電話で案内されましたので修繕工事が不完全で危険であることや地域柄駐車場がない物件は売れないことを伝えたところ、非常に驚いた様子で、どのような修繕が足らないのかと質問されましたので、外壁の補修が行われていないこと、特にタイル面の修繕が行われていないことで(外壁が)落下の危険性があり、最悪の場合は人身事故につながると明確な指摘をしました。

指摘もむなしく・・・・

大きな危険があることは伝えましたが、修繕の知識がない者が知ったところで・・・根拠なき「きっと大丈夫」によって、その警告に蓋をされてしまいました。しかし、そのように危険を状態を知っていながら放置したのが明らかな場合は、万が一人身事故となると重い罰が下されまので、本当は決して無視してはいけない大変重要な指摘であったのです。

ビルオーナーには知っておいて欲しい

ビルの修繕は、打検をすることから始まるのですが、この打検をせず、危険個所を直さないまま塗装や洗浄のみで工事を済ませてしまう建築会社や塗装会社が非常に多く存在しています。ビルの改修の知識がない建物のオーナーにとっては、安い金額で出来るという会社に工事を依頼してしまい・・・事故になった時にオーナーが責任に問われるとも知らずに・・・必要な工事をしっかり提案してくる会社を「価格が高い」として内容も確認せずに切り捨ててしまうことが多くあります。また、不安に思ったとしても、ビル改修の知識がない建築会社などに意見を求めてしまい、根拠のない「大丈夫です」を信じて、不都合なことを見ようとはしません。 大きな事故となれば刑事罰も下されますので、ビル改修に関して知識のない建築会社や塗装会社の根拠なき「大丈夫です」で安心せず、弊社のような経験と実績に加え必要な資格を持ったベテラン業者に一度意見を求めてください。
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