
相見積に関する当社の方針について
塗装工事・リフォーム工事をご検討される際、複数社から見積を取る「相見積」は一般的な方法です。
当社も、相見積そのものを否定する立場ではありません。
ただし、相見積の取り方によっては、かえってお客様に不利益が生じるケースがあるため、
当社では一定のルールを設けています。
本ページでは、その理由と考え方を分かりやすくご説明します。
塗装工事・リフォーム工事の「見積」は価格表ではありません
塗装工事やリフォーム工事の見積は、単に金額を出しているものではありません。
当社では、見積作成の前段階として、以下のような専門的な作業を行っています。
- 建物の劣化状況・施工履歴の診断
- 面積・数量(㎡・m・箇所など)の実測・算出
- 下地状態を踏まえた施工方法の選定
- 耐久性・将来の補修まで考慮した仕様設計
これらは本来、診断・設計・技術コンサルティングに相当する専門行為です。
しかし現実には、丁寧に診断した内容だけが他社に渡り、
診断を行わない業者が価格だけを下げて受注するという事例が多く発生しています。
無制限な相見積が生む、消費者側のリスク
相見積を無条件で行うと、次のような問題が起こりやすくなります。
- 比較対象が「金額のみ」になってしまう
- 見えない工程や下地処理が削られる
- 耐久性や保証内容が後回しになる
- 工事後に追加費用や再施工が発生する
価格が安いこと自体が問題なのではありません。
「なぜ安いのか」が説明できない見積を選んでしまうことが、最大のリスクです。(※「安い理由」を口から出まかせで説明する営業マンにも注意が必要です。例)「メーカー直だから安い」
相見積に関する当社の基本方針
当社では、正しい比較を行っていただくため、相見積をご希望の場合は
以下の点について、事前にご理解をお願いしています。
- 相見積であることを事前にお知らせいただくこと
- 当社の診断内容・数量・仕様を無断で他社に転用しないこと(場合によっては、数量や詳しい仕様はブラインド(隠す)でご提示させていただきます。)
- 価格だけでなく、工事内容・考え方・保証を含めて比較すること
これは当社の都合ではなく、お客様が「安さの裏にあるリスク」を避けるためのルールです。
Q&A(よくあるご質問)
Q1:相見積は本当に取ってはいけないのですか?
いいえ。相見積自体は問題ありません。
ただし、内容を理解しないまま価格だけを比較する相見積は、
結果的に失敗につながりやすいため、当社では一定のルールを設けています。
Q2:なぜ見積内容を他社に渡してはいけないのですか?
見積には、劣化診断・数量算出・施工方法の判断といった
専門的な知識と経験が集約されています。
それを無断で転用すると、診断能力のない業者が
価格だけを下げて受注する原因になります。
Q3:安い業者を選ぶと、どんな問題がありますか?
安いこと自体が悪いわけではありません。
ただし多くの場合、
- 下地処理や工程が省略されている
- 材料の耐久性が低い
- 将来の補修リスクが考慮されていない
といった違いがあり、数年後に再工事が必要になるケースが少なくありません。
Q4:なぜ診断や数量算出に時間がかかるのですか?
建物は一棟ごとに状態が異なります。
実測や劣化確認を行わずに出された見積は、
正確な工事計画とは言えません。
当社では、長く安心して使っていただくことを前提に診断を行っています。
Q5:相見積の場合、どう比較するのが正解ですか?
金額だけでなく、以下の点をご確認ください。
- どこまで施工するのか(範囲・工程)
- なぜその仕様なのか(理由・根拠)
- 保証内容と対象範囲
- 将来のメンテナンスをどう考えているか
まとめ|相見積の目的は「安くすること」ではありません
相見積の本来の目的は、
内容を理解したうえで、納得して工事を選ぶことです。
当社は、
・安さだけを競う工事
・説明できない見積
・短期的にしか得にならない提案
は行いません。
正しい診断と、正しい比較を前提に、
長く安心できる工事をご提供することが当社の方針です。











