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クラック(ひび割れ)補修は、Vカットしてはいけない!

外壁のクラック(ひび割れ)補修、意外かもしれませんが、一般的な塗装店の補修技術は、かなり前のままで止まっているところが殆どです。若い人でも昔の方法でしか教わっていないからか、いまだに古い方法でしか出来ない人が多いです。会社が大きくても技術は低い・・・むしろ大きな会社ほど、職人の技術が低くても容認するからこそ、人手不足でも人数がいるので、全体的にレベルが低いのですが・・・。

ネット上に蔓延る「クラック補修は、Vカットで行う。」という20年以上前の知識

ネット上のブログやYouTubeで、プロや一流職人と名乗り、記事を書いたり、動画を上げたりしている人がいますが、そういう人は高齢の「元職人」や、ちょっと仕事をかじっただけの「エセ職人」であることが多いです。何が問題かというと「技術が古い」、「技術レベルが低い」のに、全世界に向けて、あたかも正しいことかのように発信している事です。
その様な塗装や外壁補修技術を発信している者は、(勉強していないのでしょう)、「外壁のクラック補修にはVカットをする」と20年以上前の技術で語っています。もっと言えば、その技術も細部で間違っています。(対象の外壁、使用する材料などが間違っています。)

Vカットとは?

外壁のひび割れ補修で行われているVカット工法と言われているのは、実際には「Uカットシール充填工法」でおこなうべきなのに、塗り替え業者の多くが間違って知識で行っている問題工法です。30年くらい前の古い工法を、適用の仕方も、使用する材料も間違っていますが、なぜか塗り替え業者の間で広く広まってしまっています。なぜ問題なのかというと、Uカットシール充填工法などの外壁をカットする工法の対象はRC構造の建物のひび割れ補修であって、原則として木造のモルタル壁に使うものではないからです。しかし、正しい知識を持たない業者は、壁厚の薄いモルタル壁にも施工してしまっているので、壁を弱くし、醜い補修痕が目立ってしまっています。


下記の図をご覧ください。一般的な塗り替え会社(塗装会社)が行っているのは、下段の間違った工法です。
問題点は
・カット深さが十分でない(最低深さ15㎜、木造モルタル壁でこの深さをカットするとラス網を切ってしまったり、穴が開いてしまうこともある)
・充てん材の種類が違う(間違っているので、施工が無意味)
・プライマーを使っていない(充てん材が密着せず、性能が出ない)
・埋戻しに普通のモルタルを使っている(表面が剥離する可能性がある)

再度言いますが、木造住宅のモルタル壁には適さない工法です。

本来の正しい工法は、幅10㎜深さ15㎜程度でカットし、カットした部分いプライマーを塗布してから、深さ10㎜以上でシール処理をして、その後ポリマーセメントモルタル(樹脂の入ったモルタル)で埋め戻します。なぜ木造のモルタル壁に適さないかというと、モルタル壁の厚みは21㎜とされていますが、実際には15㎜程度しか厚みがない建物も多く、ラスカットなどのモルタル下地用のボードを使用した外壁の場合は、モルタル厚は10㎜程度しかありません。当然ですが深さ15㎜でカットをすれば、下地まで切ってしまうことになりますし、その深さでカットできなければ補修しても十分に機能しません。

Vカット工法は、痕が残る

Vカット工法(Uカット)で、ひび割れした壁の補修を行うと、どうしてもハッキリと補修痕が残ります。この補修痕を目立たなくするために、補修したひび割れの上にマスチックなどで模様を付けるのですが、それでも一見で補修跡と分かってしまいます。

補修の知識がある業者は、もう10年以上前からVカットは、原則として行っていない

木造住宅のモルタル壁のひび割れ(クラック)をUやVでカットする工法は、間違っているということは、正しく補修が出来る業者の間では10年以上前から常識となっていました。Uカットシール充填工法は、コンクリート造(RC造)の壁に使うことが出来ますが、コンクリート造の壁であっても、カットをすれば痕が残ることから、構造的に弱い場所で動くことがあるようなクラック以外は他の方法で補修をします。

木造住宅のモルタル壁でも、10年以上前から、Vカットしないでひび割れを直す工法がいくつか出始めました。当社では、それらのカットしない工法をいくつか組み合わせることで、痕が残らない方法で補修をしています。
弊社のWebページを見て、技術もないのに転載する会社がいくつかありますので、詳しい方法は公表いたしません。工事依頼をされる方のみに、どの様な工法であるかお伝えしております。

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