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「塗り替え」に当たり業者が少ない理由①

塗り替えでハズレ業者を引いてしまう人が多い現実

「塗装屋」が減って「塗り替え屋」が増えた

バブル崩壊後、建物の外壁塗装の主流は吹付けではなくなりました。それまでは吹付け工事だけを行っていたガン屋と呼ばれる人々は仕事が激減したのですが・・・彼らの多くは吹付け機をローラーに持ち替えて住宅の「塗り替え屋」に変身していきました。
「塗り替え屋」は本来の塗装屋とは違って、繊細な仕事をしません(できません)。修行期間も塗装屋が10年と言われていますが、ガン屋(塗り替え屋)は半年程度と短く、主に使うのはローラーです。刷毛はほとんど使いません。若くして独立した塗り替え屋は、ほぼ全て吹付け屋出身と思って間違いないです。修行期間が長い本職の塗装屋のように刷毛による増し塗りで適切な厚みをとり、不要部分を塗らずに塗り分けるといったことが出来ない塗り替え屋が増えたことで、おのずとハズレ業者も増えてしまいました。また修行期間が短く、本来は刷毛塗りが必要な部分さえローラーで大半を仕上げてしまう塗り替え屋は、工事に手間をかけないがゆえに安く出来る傾向にあるため、利益幅が高いハウスメーカーやリフォーム会社の下請けを多くしています。しかし、消費者が支払う金額は正規の塗装屋が下請けとして行ったとしても変わりません。当然ですが塗り替え屋が直接消費者から工事を請けたとしても請負金額を特別安くしていることもありません。

「塗り」だけでは済まなくなった「塗り替え」

「塗り替えだから塗装屋さんに頼めばやってくれるだろう。」
それは間違った考えです。それでも昔(昭和50年代まで)は塗装をするだけでもよかったのですが・・・現在は使われている建材が大幅に進化し種類も増え、メンテナンスサイクルが長くなった半面、それに伴い補修の方法は複雑になり、使用する塗料も種類が大幅に増えました。要するに、非常に扱いが難しくなったのです。
塗装は塗料メーカーのサポートもあるので何とかできたとしても、補修は異なります。補修は、素材だけでなく状態ごとに補修の方法を替える必要があるケースもあります。また、補修の専門業者が使用する補修材の多くは塗料とは異なったルートで流通しているので普通の塗装業者では入手できないこともあります。

「塗り替え屋」は何が問題なのか?!

消費者が当たり前と思っていることが出来なくとも「塗り替え」ならば商売ができてしまうことはお分かりになったかと思います。極端なことを言えば、塗装工事請負業を始めるには軽トラ1台あれば可能です。それで全てが出来るわけではありませんが、業として始めることはできます。法人化するにしても、現在の会社法では資本金1円でも株式会社が作れます。(「有限会社の信用が高い理由」を参照)建設業許可を取得してなくても500万円未満の工事なら請け負うことが出来るので小ぶりのマンションほどの大きさの建物でも請け負うことが出来てしまうのです。
このように国土交通省が指定する資格を何一つ持たなくとも業として塗り替えを請け負うことが出来てしまいますので、安直に「職人直で頼めば安く上がる♪」などと考えると思わぬ損失を招くことになります。

次号に続く

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