
私は2026年2月26日の折込チラシで、『塗装・リフォーム価格が大高騰』『安売り時代が終わった!!』と明記しました。あの時点で、私はすでに『これまでの価格感覚では工事を判断できなくなる』と考えていました。
当時は、そこまで切迫感を持って受け止められなかったかもしれません。しかし私は、表に見える工事価格ではなく、そのもっと手前で起きている変化を見ていました。
結論から言えば、私が見ていたのは『工事費が何となく上がりそうだ』という空気ではありません。見ていたのは、『価格がどこから動き始めるか』です。
私は『値上がりした後の市場』ではなく『値上がりせざるを得ない状態』を見ていました
価格というものは、ある日突然、理由もなく跳ね上がるわけではありません。その前に必ず、どこかで無理がたまっています。
私が注目していたのは、メーカー側の状態です。
製造コストが上がっている。
販売コストも上がっている。
それでも旧価格を維持し続けている。
この状態が続けば、いずれどこかで限界が来ます。価格改定は『起きるかどうか』の問題ではなく、『いつ、どの規模で表面化するか』の問題になります。
私は、そこを見ていました。
つまり、後から起きた価格高騰を見て話しているのではありません。価格が動き出す前の段階で、すでに価格改定が避けられない状態に入っていると判断していたのです。
工事価格は、現場だけで決まるものではありません
外壁塗装や防水工事、リフォーム工事の見積を見る時、多くの方は『工事代』として金額を見ます。もちろん、それは間違いではありません。
ただ、本当に見るべきなのは、その金額のもっと手前です。
塗料、防水材、シーリング材、下塗材、副資材。これらは、メーカーが製造し、流通に乗り、販売され、最後に工事価格へ反映されます。つまり、現場で出てくる見積金額は、上流で起きている価格変化の結果です。
ここを見誤ると、『工事会社が急に高くなった』という表面的な理解で終わります。しかし実際には、その前段階でメーカー側の吸収努力が限界に達し、価格改定が避けられなくなっていたのです。
私は、現場の価格だけを見ていたのではありません。価格の起点を見ていました。
だから私は『材料が上がる』ではなく『価格が上がる』と判断しました
ここは非常に大事な点です。
私が当時見ていたのは、単なる材料単価の話ではありません。メーカーがコストを抑えきれなくなっている以上、その影響は材料価格にとどまらず、最終的には工事価格まで波及すると考えていました。
流れは明確です。
メーカーの製造コストが上がる。
販売コストも上がる。
価格維持が難しくなる。
価格改定が入る。
流通価格が変わる。
見積の前提が変わる。
結果として工事価格が上がる。
私は、この流れを先に読んでいました。
だから、2月のチラシに書いたのは『材料価格が上がる』ではなく、『価格が上がる』です。お客様が実際に向き合うのは、最終的な見積金額だからです。
先を読むとは、価格の『結果』ではなく『原因』を見ることです
あとから振り返った方に、『よくあの時点でそこまで分かりましたね』と言われることがあります。
しかし私自身は、特別な予言をしたつもりはありません。
見ていたのは、未来のニュースではなく、今すでに起きている構造です。価格は結果であり、原因はもっと手前にあります。その原因がどこにあり、どこから市場全体へ波及するかを見れば、表面化する前に動きは読めます。
先見性とは、未来を当てることではありません。価格が動く順番を読み違えないことです。
私は、そこを外さずに見ていました。
4月の料金改定期を前に、私は『まだ大丈夫』とは言えませんでした
メーカーがコストを吸収しきれなくなっているなら、価格改定はどこかのタイミングで表に出ます。そこで私が強く意識していたのが、4月の料金改定期です。
この時期に合わせて価格が見直されれば、その影響は早い段階で現場の見積に反映されます。そうなれば、これまでの相場感で工事を判断していた方ほど、金額差に驚くことになります。
私は、その混乱を先に見ていました。
だからこそ、2月26日の段階で『安売り時代が終わった!!』とお伝えしたのです。これは強い言葉を使いたかったからではありません。価格の前提が変わる局面では、これまで通りの判断が危険になると分かっていたからです。
本当に差が出るのは『安いか高いか』ではなく『その背景を説明できるか』です
価格が上がる局面では、どうしても『高いか安いか』だけで比較したくなります。しかし、こういう時ほど大事なのは、その金額にどういう背景があるのかを説明できるかどうかです。
なぜ今この価格になるのか。
なぜ以前と同じ条件で出せないのか。
どこから価格変動が始まっているのか。
この先さらに動く可能性があるのか。
こうしたことを説明できない見積は、判断材料として不十分です。
私は、単に『安い工事』『高い工事』という見方はしていません。その価格が、どのような構造の上に成り立っているのかを見て提案しています。
それができるかどうかで、提案の質は大きく変わります。
私はこれからも『今の価格』ではなく『次に何が起きるか』を見て提案します
建物の修繕や改修は、思いつきで判断するには金額が大きすぎます。だからこそ、目の前の見積だけでなく、その背景まで見たうえで考える必要があります。
私はこれからも、表に出た数字だけで提案はしません。
どこに無理がたまっているのか。
どこから価格が動くのか。
その影響はいつ現場に出るのか。
そして、お客様の判断にどんな影響を与えるのか。
そこまで見たうえでご提案します。
先を読む提案とは、派手な言葉を並べることではありません。まだ多くの人が気づいていない変化を、現場の判断に落とし込めるかどうかです。私は、その姿勢でこれまでも提案してきましたし、これからも変わりません。
まとめ
私は2026年2月26日の時点で、『価格は上がる』と判断していました。それは漠然とした予想ではありません。メーカーが製造コストと販売コストを抑えきれなくなり、価格改定が避けられない状態に入っていたからです。
そして、その影響は材料だけにとどまらず、最終的には工事価格へ波及する。だから私は、価格高騰を先にお伝えしました。
私が見ていたのは、値上がりした後の結果ではありません。価格が動く前の原因です。
これから工事を考える方ほど、目先の安さだけで判断しないでください。見るべきなのは、今の見積金額だけではなく、その金額がどこから来ているのかです。
価格が揺れる時代ほど、最後に差が出るのは金額そのものではなく、価格の背景を読めるかどうかです。私はこれからも、その視点で提案していきます。
外壁塗装、防水工事、雨漏り調査、建物修繕の進め方で迷われている方は、金額だけで判断する前にご相談ください。
価格の背景、見積の前提、今判断すべきことを、現場目線で整理してお伝えします。





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