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外壁塗装勉強会

「外壁塗装勉強会」や「外壁塗装セミナー」と称して、人々を集める会社がありますが、その催しは本当に役に立つのでしょうか?
ハッキリ言えば、カモにされることはあっても消費者にとっては役立つことは全くないです。
なぜ「役に立たない」と言い切れるのか、今日はその理由についてお話しします。

人は十人十色、家は百軒百色

住宅団地でも同じ形、同じ仕上げの家が並ぶのは非常に稀です。外壁の表面だけ見てもそれぞれ素材が違ったり、仕上げ方法が違ったりして「個性」があるものですし、日当たりなどの立地条件が異なれば日差しで劣化した状態も変わります。当然、地盤の良し悪しや建築会社の良し悪しも家の状態には影響します。従って、塗り替える時点で、全く同じ状態の家が存在する確率は限りなくゼロに近いのです。同じ状態の家がないということは、塗り替えの方法も同じではない(同じではいけない)ので、人々を集め「家の塗り替えはこれが正しい」などということ自体が正しくはなく誠実さがないと言えます。

一流建築家でも塗装については分からないと言う・・・

一流建築家といわれる建築士さんのお仕事もいくつか携わったことがありますが、打ち合わせなどで仕上げ(塗装)についての話をすると、みなさん「岡部さんは本当に詳しいですね」とお褒めくださった後に「塗装はいろいろあってよく分からないから、今後も教えて欲しい」と言われます。実際に多くの方が工事が終わった後も(仕上げについて)電話をかけてきて聞いてこられます。これは、塗装は実務で覚えるべきポイントが多く、現場での経験と(塗装工事の)実務を知らないと、なかなかマスターしづらいものでもあるので、仕方がないことなのですが、同じことは全ての人に言えることです。要するに、短時間で簡単に理解できるものではないということです。従って、例え1日講習であって塗装について分かるような講習会は出来ないということです。

その講師は、教えるだけの実力があるの?

その会社に勤める二級建築士などが講師をしているところが多いですが、残念ながら建築士の試験に塗装についての問題はほとんど出ません。また、建築士試験に出る範囲も基礎的なものなので、その様なセミナー講師を務められる能力があるとはどうしても思えません。
実際に参加した方々から聞いた話ですが、下塗りをしなければいけないなどの当たり前のことや、間違ったことでも平気で「これが正しいです!」として教え、それ以外はほとんどその会社のPRであったということです。

その様なセミナーに参加した方が、高級な打ち放しコンクリートの建物の改修を見積ってもらったら「このような建物は色を塗るしかないです。」と言われ、慌てて弊社に連絡してきました。見積も見せてもらいましたが、コンクリートの補修方法は時代遅れの工法(間違っている)で、シーリングなどの防水処理は一切入っておらず、肝心の打ち放しコンクリート面は「シリコン樹脂塗装」となっているなど、とても必要な知識があるとは思えない酷い物でした。
その後弊社で診断を行い、正しくコンクリート補修を行い、シーリングなども打ち替えて(雨漏りも止まりました)、コンクリート打ち放し面復元工法で新築の時と同じように仕上げましたが、もしあのまま施工されていたら・・・そう思うと恐ろしいです。

「タダより高い物はない」という事実

結論を言うと、外壁塗装勉強会や外壁セミナーというのは、見込み客を集める手段であって、本当にためになることは一切教えてくれない(教えられない)のです。残念ながら、家の塗装をする前に真に塗装について知りたいという場合は、今のところ専門書を何冊か読んで学習するしかありません。

弊社から、近日中に一般住宅の塗装(塗り替え)について書籍をだしますので、それが出ましたらぜひお読みください。それ一冊を読めば、一般住宅を塗装してもらう前に知っておいた方が良いことや、業者に確認すべきことが分かるようなものに書き上げる予定です。

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