塗装建築専門用語集

塗装建築専門用語集

塗装や建築で使われる専門用語

塗装には普通の会話では使わない色々な用語(専門用語)が使われます。ここでは、それらの専門用語の意味を解説いたします。

ケレン

ケレンとは、英語のcleaningが日本語になって訛ったものなので、意味はそのまま、「キレイにすること」です。
一般部分のケレンは、汚れや埃などを落とし、キレイな状態にする作業を指します。
金属部分(鉄など)の場合は汚れやほこりの他、錆を落として健全な状態にすることを言いますが、錆の落し加減で、4種ケレン(一般部分のケレン程度)から1種ケレン(サンドブラストなどで完全に錆を落とすこと)までレベルがあります。

養生

通常での養生の意味は、ビニール等で塗料を付けたくない部分を覆うことです。
また、塗装などをした後に乾燥や硬化をするのを待つために放置する時間も養生と言いますが、この場合は「乾燥養生」などと言います。

ダメ

ダメとは、塗り残し(す)部分のことです。

ダメ込み(ダメ込む)

ダメ込みとは、ダメを塗り潰す作業を言います。
本職の塗装職人のダメ込みは、刷毛だけで直線を引くように塗り潰しますので熟練が必要です。現在では失われつつある技術です。

高圧洗浄

外壁や屋根の塗装前に行う高圧洗浄は圧が高すぎても低すぎても良くないです。戸建の場合120~150kg/c㎡程度が適当とされており、プロ向けは15Mpa程度の力があるもの(エンジン式)が定番とされています。
ホームセンターなどで売られているケルヒャーの少し大きなモデル(K2)が9Mpaですので、家庭用とプロ向けは違うものとお考え下さい。また、プロ向けは吐水量も家庭用の3倍くらいあります。
※残念ながらプロでも10Mpa程度の洗浄機を使う者が増えています。一人で持ち上げることができるのはそのようなモデルで洗いが不十分です。お気を付けください。

バイオ洗浄

洗浄で高い金額を得る、もしくは自社の洗浄を特別なものに思わせるための商法で用いられる高圧洗浄のオプションです。「植物由来の洗剤を使ったバイオ洗浄」と聞くと良いかのように感じますが、単なる食器用洗剤です。当然飲むことなどできませんし、劇薬ではないだけで環境に優しくもありません。この洗剤で洗浄を行わなくとも全く問題はありませんし、使用しないとコケやカビの根が残るなんて言う説明は全てウソです。