得に思える相見積・・・。でも、本当に得ですか?
コストダウンを狙って価格を競わせる相見積を一般の方が行うようになってきていますが、プロの世界では問題が多いため、既に相見積はあまり行われていません。すでに時代遅れとなった手段・・・・これって本当に得するのでしょうか?このページでは、相見積についてお話しいたします。
金額だけで「技術」は、判断できません!
各塗装店は、それぞれが塗装と言う物の「メーカー」です。同じものを使ってもそれぞれの品質は、全くと言っていいぐらい異なります。
例えば、家電ならば、同じメーカー、同じ仕様の商品で、数店から相見積を取って一番安いところで買えば、価格的には一番得な買い物が出来ます。しかし、塗装の場合は、同じ材料名でも、メーカーも違いますし、仕様も作り方も違いますので、本当の意味での比較はできません。
極端な例ですが、日本の自動車メーカーと同じ形をした中国製の自動車を、カタチだけを指定して相見積を取っていると同じような事をしている人が実に多いのです。一見は同じように見えても、中身は全く違う物を金額だけで比較しまっている事の方が多いのです。
同じシリコンでも金額が違う????
ウレタンにとって代わって、最近ではシリコン樹脂が、採用される塗料のスタンダードになってきているようですが、このシリコン樹脂は、商品によって性能に大きな差があり、同じ「シリコン樹脂」でも、まさにピンからキリまであり簡単には比較ができません。
あるメーカーのシリコン樹脂塗料は、様々なデータを検証するとウレタン樹脂とさほど変わらない様な性能です。当然ですが、材料価格もウレタン樹脂とほとんど変わりません。またあるメーカーでは同じシリコン樹脂でも幾つもの商品をランナップさせており、試験データを見ればその性能に差があることは一目瞭然です。当然性能が高い物の方が金額も高く、扱い使いづらいのです。
同じことがフッ素樹脂にも当てはまり、安いフッ素樹脂と高いシリコン樹脂は同じような性能の場合があります。広く行われていますが、樹脂名だけで比較するのは大変危険です。
ずばり!相見積は得か???
あなたに塗装の知識があり、同じ仕様と同じ条件で相見積が取れた場合は、相見積は金額を下げるのに有効な手段です。しかし、一般の方であるのならば、ものすごく大きな危険性を秘めています。コストは下がるかもしれませんが、手抜きなどの質の低い施工がなされる可能性が高く、“コストパフォーマンス”は、非常に悪くなると思われます。(ことわざでは「安物買いの銭失い」)
もし予算が決まっていて、その予算内で出来る最高の内容を望むのであれば、信頼できる業者に頼んだ方が思わぬ値引きやサービスを得られる場合があります。当社では、当社を信用してご予算を提示してくれたお客様には最大限のサービスをしています。
相見積は、およその価格を知る程度にしておいた方が良いです。