工事契約の方法

工事契約の方法
正しい知識を得て塗り替えを成功させよう!

いよいよ契約です。ここまでくればもう一歩

さあ契約です。 印を押す前に内容や条件を確認しましょう。

内容が分かる「書類」はありますか?

「工事一式○○○万円」だけの契約書ではなく、どんな物を使用するのかキチンと分かる契約書が好ましいです。それと、工期や支払いや工事の条件が明記されている事も確認してください。
Coffee Break
実際に、某大手住宅メーカーが起こした事件です。 築10年を越したころ塗り替えリフォームをしないかと家を建てたメーカーから提案されたAさんは当初の見積よりもグレードの高い商品を選び塗り替えの”申し込み”をしました。値段は張ったのですが、「メーカーなら安心だろう」と仕上がりを楽しみにしていたそうです。ところが・・・ 使われた塗料が頼んだ物とは違い低いグレードの物であることに気づきました。当然クレームを入れたのですが、そのまま工事は終了してしまいました。Aさんは証拠として缶の名称が分かる写真も撮り、メーカーに工事のやり直しを要求したそうです。すると「見積どおりに施工したから間違いはない」と、とんでもない回答が返ってきたそうです。申し込み時にグレードをアップさせたことなども含め説明しましたが、申込書にあったのは「塗装工事一式」の記載のみで、話し合いは平行線のままでした。 メーカーと話し合ってもラチが明かないのでAさんはいろいろなところに訴えを起こしました。担当者のメモや印のつけられたカタログ、使われた塗料缶が分かる写真を用意しましたが、契約書がなく決定的な証拠とはならなかったそうです。その後どうなったかは不明ですが、メーカーなら安心という神話が見事に裏切られた結果となりました。Aさんは「契約書の内容をしっかり確認しておけばよかった。」と後悔をなさっていました。

契約書は、お互いの利益を守ります

契約書と言うと「そこまで大げさにしなくても・・・」とおっしゃる方がいますが、決して大げさではないのです。契約書はお客様の利益を守ります。当然、業者の権利も守ります。 「もしも不利な契約を結ばされたら…」と不安に思う方もいるでしょうが、そんな心配は無用です。どちらか一方に有利な契約書は法律上は無効となります。双方の利益を守るためにかわすのが契約書なのです。

契約書の中身をしっかり読みましょう!

いくら契約書を交わしても、内容も何も分からないのでは意味がありません。最低でも下記の項目が記載されているか確認して下さい。 ・工事場所 ・工 期 ・工事内容 ・支払条件 ・金 額 出来れば、工事が遅れた時や支払いが遅れた時にはどうするかや、紛争が起こった時はどうするかなども書いてあるとよいでしょう。 そして、契約書は同じモノを2通用意して互いに内容を確認し捺印して1通づつ保管します。 契約書は、工事が終わっても工事を行ったことの証となりますので、大切に保管してください。