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サイディングの貼り方は一つではない!建築工法で変えるべきな塗り替えの方法

前回は、サイディング板へのクリヤー塗装について書きましたが、今回は家の造り方で変えるべき工法について書きます。 サイディング板を塗装するときの注意事項などを5回にわたってお伝えする第5弾(最終回)です。

5建築工法でサイディングの塗り替え方法も変える必要がある

住宅は、最も多い木造の他、鉄骨造、コンクリート造などといくつかの種類がありますが、外壁にサイディングが使われるのは通常は木造と鉄骨造の2種類です。 当然、この2種類だけでもそれぞれいくつかの作り方もあり、サイディング板自体も縦貼り、横貼りにメーカーによる造りの違い、工法の違いがありどれも同じ方法で塗装すればよいわけではありません。しかし、残念ながらこれらの違いにより塗り替えの方法も変えなければいけないというのは、塗装店やリフォーム会社だけでなく工務店や建築会社でも分かっている人はごくわずかです。

横張サイディングの相じゃくり目地

先ずは横張サイディングとはどのような物か説明します。読んで字のごとくで横が長手で貼ってあるサイディングです。シーリングは両サイドへ縦に打ちます。横に極細い目地がありますがここが相じゃくり隣密着しているのでシーリングは打ちません。下に図を載せておきます。

相じゃくり(あいじゃくり)とは?

相じゃくりというのは、板の接合方法のひとつで、接合部をお互い半分の厚みを削って段差なく貼り合わせる方法の事です。これも下にサイディングの場合を図で紹介します。
相じゃくり部分は細いので新築時は目立たないのですが、塗り替えるとちょっと目立ちます。ここを埋めて欲しいという方が多いのですが、通気している部分ですし、目地としては細いのでシールしても破断するのが確実ですので埋めない方が良いです。一部のメーカーで相じゃくりの内側にパッキンがある物がありますが、通常はパッキンなどありませんし、パッキンはあまり劣化しませんのでシールで埋めなければ間違いはありません。 ただし、三方相じゃくりとか四方相じゃくりとかも最近はありますして、その様な物で相じゃくりしてある間にパッキンが入っている場合(方向)はシールしても問題は起きないでしょう(塗替えになっている物件がほとんどないので実証してません)。 理由を付けて相じゃくりの目地を埋めてしまう業者は多いですし、正当化するためにいろいろと言い訳を書いているサイトもありますが、メーカーの見解は「埋めるな」です。気を付けましょう。 この他に、縦張りサイディングの場合や、直貼りサイディングなどの場合もありますが、長くなるのでそれは次の機会にします。

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