意外な落とし穴

正しい業者選び

心理学の話になってしまいますが、人間は自分にとって都合の悪いことを見ようとせず他のことにすり替えてしまうそうです。「良い業者のはずだ」と思う様な根拠のない“大丈夫”を信じると、意外な落とし穴にはまってしまうことも。。。。
ここでは、根拠の無い期待を信用できる事実の違いを含めてご紹介します。

経験年数は当てにならない

 友禅染や陶芸の世界では、その道何十年と言う方が人間国宝になりますが、塗装の世界ではこの法則は当てはまりません。体力や目の衰えが影響される仕事ですので、ある程度の年齢になると引退するか、管理や若い世代の育成に回るのが正しい歳の取り方であると思います。
  また、どの世界でも同じことでしょうが、経験が3年程度の名人は存在しませんが、経験30年のド下手は存在します。経験年数がただ多いだけでは上手いということにはなりません。

この道40年のベテラン

 ある見積のご依頼を頂いた時の話です。初めにご依頼をくださったご主人と、そのお父様(おじいちゃん)からご希望などお話をうかがいました。10年ほど前に1回塗り替えたということでしたが、雨漏りがあり、その部分も直してほしいとので中の雨漏り部分を確認し、屋根へ上がりました。すると・・・!!
スレート瓦(洋瓦)の屋根が、とんでもなく下手に塗りたくってありました。雨漏りの原因は下手に屋根を厚塗りして塗った後に縁切りという作業を行わなかったために雨が入りその周辺の下地を腐らせたことでした。。。
 前回の塗装はどの方がやられたのか聞くと、お父様が「△△町の○○○朗って言う上手い職人にやってもらったんだよ。お宅も老舗だから知ってるだろう?」と言われましたが、そんな人は聞いたこともありませんでした。後で、年配の職人に聞くと、上手いどころか問題ありで有名な職人でもう亡くなってしまっているとのこと・・・。 結局屋根は塗り替えでは対応できず、葺き替えが必要と判断してお伝えしました。

技能士でも下手も、塗装すら出来ない人もいる!!

 技能士は、今も昔も資格には変わりはありませんが、その内容と価値はは時代に則しているとは言い難い内容になってきています。それと、試験内容が変わらない事を悪用する者や、都道府県単位で試験を行うため、各県で合格基準が違ってあいまいだったりと・・・いろいろな問題がおき始めています。

1級技能士でも、恐ろしく下手がいる!

 バブルの頃までは「塗装技能士1級」と言うだけで職人を雇っていましたが、当社は何度もヒドイ目に会いまして今では技能士は採用の基準にすらしていません。ヒドイ目というのは、到底お客様に出せる品質ではない施工を平気で行って、自分の腕の低さを疑いもしないで逆切れする様な職人を雇ってしまいいろいろと直したり苦労した訳です。なので、当社では自社での採用基準を合格しないと採用しません。
  なぜ資格がある者を雇って、そのような事となったのかと言うと、技能士試験の試験官は組合関係者・・・要するに仲間内でやっている試験なので、温情合格とかもある訳です。それと、試験と言っても昔からずっと変わらず毎回決まった課題を行うので、それだけを練習してくると合格できると言う裏道がありまして、現場経験が無い営業マンに取らせる会社もあるほどです(倫理的には問題ですけどね・・・)。なので、技能士と言う資格の価値がどんどん暴落してしまったわけです。

1級技能士は国土交通省の資格ではありません!

技能士とは国家資格と言っても厚生労働省が認定するもので、労働者として雇ってもらうための資格です。だから、試験は地元の組合に任されていて、基本的に組合の講習会を受ければ合格するとされています。
「1級塗装技能士」と聞くと高い技術があると期待するかもしれませんが、残念ながら1級塗装技能士は高い技術を示すものではありません。建設における資格で技術があると認定されるのは国土交通省が所管しているものだけと思ってください。