今の塗り替えは、塗装だけでは成り立たない!

「ひどい工事をする論外な会社は、ほんの一握りでしょう?」
お客様からそう言われたのですが、認めることが出来ませんでした。
「いいえ、むしろ多いです。」
それでも、お客様が納得されない様子だったので説明を続けている時にハタと気づきました。塗装だけに限れば、素人目でも解るような工事をするところは確かに少ないです。でも、「塗り替え」という工事で見れば、真っ当な工事をしているところは非常に少ないと断言できます。

 現在の塗り替え工事は、塗装だけで完結するものはほぼありません。塗装のほかには少なくとも防水の知識が必要ですし、本来は建材やそれがどのように使われているかをも知らないといけません。要するの建築が出来るだけの知識が必要なのです。では、その様な知識を持って全ての塗装職人が工事にあたっているかといえばNOです。それでは、塗装やリフォーム会社の現場監督は?・・・・残念ながらそれらもNOです。
 もちろんNOと言えるだけの明確な理由もあります。信頼できる求人データをみると1級建築施工管理技士、1級建築士の求人は平均して年収700~800万円の募集です。したがって月平均で約60万円の給与と言うことになります。その資格があれば管理する立場で月収60万円ですから、あえて職人としてそれ以下の給与で働く者はいないので、職人でそこまでの知識を持っている人はほぼゼロであると言えます。塗装やリフォーム会社の現場監督(営業?)ではどうでしょう?塗装やリフォームの工事は、工事金額を少ないですし、1件当りの利益もそれほど大きくはないので、月に60万円の給与を支払うためには、少なくとも1人で6棟以上を管理して完成させでないと厳しいでしょう。でも、月に6棟以上も管理するような忙しさなら、普通ならば建築会社に勤めます。逆に、塗装やリフォーム工事の会社でそのレベルの現場監督が多く在籍しているとしたら、原価を大きく抑えているか(現実はひどい手抜き)、工事金額が通常の倍以上などで非常に高いかのいずれかの手段を取るしかないと思います。実際には、そこまでの給与を出す会社がないので、一般向けの塗装やリフォームの会社では2級レベルまでと言ったところです。2級でもそこそこの知識はありますが・・・正直言って初歩レベルかと・・・。なお、2級建築施工管理技士や2級建築士の募集は高くても400万円程度です。そのぐらいの給与でも、塗装やリフォームの会社で雇うには、それなりに原価を落とすか、金額を上げないと厳しいはずです。

 言い忘れましたが、塗装やリフォームの会社が行った工事の、塗装だけに限ってとってもプロとしての確かな目がある人が見ればミスだと思えるような仕上は少なくはありません。それが平均と言われれば、そうなのでしょうが、高い基準の時代を知っている者にとっては、単なる手抜きや低レベル工事としか思えないのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る