やってはいけないクラック(ひび割れ)の補修方法

クラック、ひび割れ

技術は日進月歩するもので、以前は正しいとされていても、現在はNGとなっていることが少なからずあります。特に外壁のクラック補修(ひび割れ補修)は、補修材が進化することもあり、常に学び情報を得る努力をしていないといけません。また、建築知識が乏しいが故に、補修材メーカーの説明書を間違って覚え、それを正しいと思い込んでホームページや「外壁塗装勉強会」などで、どうどうと発表している人もいます。
このページでは“やってはいけない”クラック補修の方法を理由も含めて説明します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、目地で挙動を吸収し、基本的にひび割れが出ないものとして作られていますが、躯体の構造などで、窓の周辺や力が掛かりやすい場所にひび割れ(クラック)が出ることがあります。本来、その様なクラックは躯体自体を補強するか、サイディングの貼り方を直すべきなのですが、費用が多くかかるので止むを得ず補修で対応することが多いです。その状態に応じて補修方法を考えるべきなのですが、次に紹介する方法は絶対に行うべきではありません。

V(又はU)カットシーリング工法

理由:窯業系サイディングは、現行では14ミリか16ミリ(平成20年以前は12ミリもあり)のパネルで、裏は15ミリ程度の空洞です。パネルをカットしてシーリングを充填すると見た目が悪くなるだけでなく、繰り返し力がかかるのでシーリング材も剥離しやすく、数年で意味がないものとなります。パネルを削ってしまうと、いくらシーリング材を充填しても強度が出ないので、パネルの他の部分に影響が出ることもあります。

エポキシ樹脂注入

さすがにサイディング壁にエポキシ樹脂を注入しようとする人はいないと思いますが、過去にある業者のブログでサイディング壁にエポキシ樹脂を注入していると自慢する様にかかれたものを見たことがあります。意味がないので絶対にやめてください。

フィラー刷り込み

サイディング壁に施しても、その場しのぎにしかなりません。

モルタル壁

V(又はU)カットシーリング工法

モルタル壁(外壁)は、ラスと呼ばれるモルタルの下地用金網にモルタルが3回ぐらいに分けて塗り仕上げられています。理論上は20ミリぐらいの厚みがあることになっていますが、実際は15ミリ程度であることが多いです。最近はクラックを出づらくするために、モルタルとモルタルの間に更に特別なメッシュ(網)を貼って塗りこんでいることもあります。この様な壁がひび割れたからと、シーリング材が充填できる深さにVカットをするとモルタル壁を保つための骨組みとも言えるラスをカットする危険性が非常に高く、行うべきではありません。しかし、以前はこれが正しいとされていたことがあるので、未だに多くの人が行っています。

エポキシ樹脂注入工法

モルタル壁には、エポキシ樹脂を注入する業者が結構な数います。その様な業者は補修についての知識がなく見聞きしただけか、メーカーの施工要領書を一部分だけを読むだけで行ってしまっていますので、なぜ間違っているかも分かっていません。エポキシ樹脂注入は、コンクリート造の建物のみに有効な工法ですので、それ以外の建物で行ってもムダです。なお、施工には専門性がありますが、見よう見まねで行う業者がいますので、ご注意ください。

ブロック壁、ALC壁

エポキシ樹脂注入工法

モルタル壁のところでも書きましたが、エポキシ樹脂注入はコンクリート造の壁のみで有効です。特にブロックやALCは注入に使用されるエポキシ樹脂との相性が良くないので行うべきではありません。

番外:フィラー刷り込み → ヘアクラック以外には不適格!施工にも条件あり

これは間違った工法ではないですが、この工法で直したとしても有効ではない幅のクラックに対しても、施工されていることが多いです。判断には専門的知識が必要ですが、基本的に3mm未満のクラックのみに使用すべき方法です。

 

なお、本当の正しいクラック補修の方法については、その建物の造り、クラックの発生状況、行う仕上げによって変化しますので、安易に「これが正しい」とご紹介することが出来るものではありません。所有なさっている建物のクラック補修について詳しくお知りになりたい場合は、弊社まで工事のご注文をお願いいたします。

 

群馬県内(前橋、高崎、伊勢崎、渋川)での塗装や塗り替え、建物改修、防水工事は弊社まで!

 

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