時代遅れ!?【防水塗装の現実】 防水塗装とは

防水塗装って、なんだかよい物のような気がしますね。でも本当にそうなのでしょうか?
それには、先ず防水塗装とは何かを知ってもらわなければいけません。

防水塗装とは、通常、アクリルが主成分の弾性のある塗料を用いて外壁などを塗装することを指します。しかし、防水塗料(壁面防水用塗料)には単なるアクリルとアクリルゴムが主成分のものがあり、前者はJIS A 6021建築用塗膜防水材に該当しません。アクリルが主成分のものはJIS A 6909防水形外装薄塗材Eでしかなく、正式な意味での防水材ではありません。言い換えれば「防水風の塗装」です。

「でも、防水塗装は普通の塗装よりも良い物ではないの?」とよく聞かれます。
確かに悪い物ではありません。しかし、現行の塗装工法と比較すると旧式(時代遅れ)感は否めません。
理由としては、初期のころは弾性がありますので、汚れづらいと書かれたものでも普通の塗装に比べると汚れやすいです。弾性は永遠に続く訳ではなく5~6年ぐらいでなくなって、硬くなります。硬くなると厚い分剥がれやすくなります。それと、防水塗装は、例えば同じ樹脂系でも耐久性が少し劣ります(2割ぐらい)。現行の工法はそれらの問題点を改善するためにリリースされた方法ですので、防水塗装と比べれば優れているのは当たり前です。
また、これは塗装店であっても知らない人が圧倒的に多いですが、防水塗装はALCやサイディングに使うと、蓄熱されたり、水や環境などの影響で外壁が変形したり塗装が膨れたり剥がれたりすることが判明しており、各メーカーの注意書きには小さくそのことが記載してあります。メーカーとしては、すでに多く使われているし、全てで問題が起こるわけではないので、もしも何かあった時は施工店が注意書きを読まなかったことが原因とすることが出来るので、あえれ大きくアナウンスをしていないのでしょう。
私が、特別な状態以外は防水塗装を勧めない理由は上記以外もあります。意外と思われるかもしれませんが、雨漏りに対して防水塗装は有効ではないのです。「そんな馬鹿な!」と思われるでしょうが、これは家の構造が分かればご理解いただけます。簡単に言うと、家の外壁は雨を受けるようには造られてなく、例え、雨が注しても、家の湿気も含めて外に抜けるように出来ています。逆に雨や湿気が抜けるべきところを防水塗装で塞いでしまえば、下地の板を腐らせることにつながりますので、やってはいけない塗装なのです。実際に、他社が防水塗装をおこなった外壁が上記のトラブルにみまわれた建物をいくつも見ています。
防水塗装は、普通の塗装よりも高額で売りやすいので、悪質な業者のツールともなっています。外壁に防水塗装を勧める業者がいましたら、十分に注意してください。塗装が、シーリング(コーキング)の代わりになったり、防水になることは、まずありません。

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