悪い業者の見分け方 03 (塗料編)

昨日、いい加減なことをHPに載せている会社が多数あると聞いた話を書きましたが、今日は実際にそれらのHPを実際に見て、発見したトンデモない嘘や自己都合で事実を捻じ曲げていたり、全く間違っていると感じたことについて少しお知らせします。
塗料の信頼度は流通度に比例・・・するわけがない!
流通東京以外の関東地方の話ですが、よく売れているのは「とにかく安い」メーカーのものです。同じシリコン樹脂塗料でも、日本ペイント、関西ペイントといった本当の一流メーカーのものから比べると少し安いので、安ければ何でもいいといった職人が多い昨今では、売り上げを伸ばしています。当然ですが、塗料のことが分かる職人はすすんでは使おうとはしません。あえて名前は出しませんが、日本ペイント、関西ペイントではない、〇〇化〇。このメーカーの塗料を使うと宣言している会社(個人)は、「私は塗料の質は分かりません。」と宣言しているようなものです。もしくは、「私は修行もしてない素人塗装屋です。」と吐露しているのと同じです。(当社では、日本ペイントを中心として使用しています。)
実際にそのメーカーの塗料を使うと宣言し、塗料性能の信頼度が流通量と比例するような記載があるページがありました。それは大ウソです。なぜなら、高品質で有名なAGCのフッ素樹脂塗料の流通量は非常に少ないですし、当社では良く使っている日本ペイントのファインシリコンフレッシュなどは、本物の専門家の誰もが認める高品質塗料ですが、廉価版の塗料の100分の一も出ないそうです。むかしなら、ノンメーカーの得体の知れない塗料というのがあったかもしれませんが、今はそんな塗料を手に入れる方が難しいです。(但し、輸入塗料はその限りではありません。後で書きます。)

中塗りと上塗りの色を変えるから安心?・・・半分ぐらいの年数でマダラになりますよ!
中塗り仕上げの中塗りと、上塗りの色を変えるという愚行を、非常に多くのアホ(あえて断言します)業者が、やっていたり、HPに記載しているのですが、これは一般住宅ではやってはいけません。明確な理由があります。普通、住宅で使われる塗料は上塗り2回で性能が出るように設計されています。それは色についても含まれています。要するに2回同じ色を塗る事で、その色をもたせる設計です。では、中塗りと上塗りの色を変えるとどうなるかというと、期待される耐久年数の半分ぐらいで中塗りの色が出て透けくる所がでてマダラになります。塗料は紫外線などで劣化して表面から粉になり、徐々に剥がれ落ちるので、上の塗膜が無くなって行けば下が出るのは当然です。 中塗りと上塗りの色を変えるというのは、主に橋梁などの公共の鋼構造物(鉄製のもの)を塗る場合に写真検査でも塗膜厚を確認するために行われた手法で、色持ちは関係ないので成り立った方法です。実際、少し古い田舎の橋梁の桁などはマダラになっているものが見られます。

遮熱塗料で室内温度は・・・下がらない!
遮熱塗装後最近ちょっと流行っている遮熱塗料。「エアコンが要らない」とか「室内温度が下がる」という広告を良く目にしますが、それら全部誇大広告です。ハッキリ言えばウソ!そんな業者には絶対に工事を頼んではいけません。
遮熱塗料は、屋根用と外壁用がありますが、それぞれ理由が違うので分けて書きます。
先ず外壁用の遮熱塗料。外壁は屋根と違って、1日中日が当るといったことはありません。また、現在、まともに建てられた住宅は全てしっかりと断熱材が入っていますので、壁ではなく窓などの開口部から外気温等の影響があるのです。なので、建築学的にも、熱学的にも遮熱塗料を外壁に使っても効果は実感できないと断言します。もし、外壁に遮熱塗料を勧める会社がありましたら、その時点でその会社とは取引をしないと決める方がいいです。あなたを騙そうとしているか、建築知識に乏しいといういずれかになります。もし、外壁からの外気温の影響を気にするなら、カーテンを遮熱性能のあるものに変えた方が有効です。本当は2重窓にして遮熱フィルムを貼るのがベストです。

塗料メーカーの動き
大手塗料メーカーはなかなか外壁用の遮熱塗料を出しませんでした。理由は、ほぼ効果がないことが分かっていたからです。他のメーカーが外壁用の遮熱塗料の売り上げを伸ばし始めたので仕方なく出したといった感じです。外壁用の遮熱塗料の販売をいち早く開始したメーカーの技術者のお宅を塗り替えさせて頂いたことがありまして、その方も外壁に遮熱塗料を使っても無駄だからということで普通の塗料をご指定なさいました。その方から聞いた話ですが、そのメーカーが何で外壁用の遮熱塗料を売り出し方というと、他社にはないということと、付加価値をつけて高く塗料を売るためだけだそうです。技術者は(外壁に遮熱塗料は)意味がないとしたらしいのですが、セールスメインで計画が実行されたらしいです。身分を明かされる前に、外壁に遮熱塗料はどうかと尋ねられたので、上記のような理由で「私はすすめていません。」とお答えしたところ、大変感心なされ、見積を出す前に工事の依頼をされました。

屋根の遮熱塗料
屋根用の遮熱塗料は、しっかりと屋根表面の温度を下げます。(遮熱塗料実験のページへ)勘違いする方が多いのですが、これは屋根の表面温度を下げているだけで外気温を下げるわけではありません。なので、遮熱塗料だけで室内温度が下がるということは現実としてありえません。では、屋根用の遮熱塗料も意味がないかというと、そういうわけではありません。一日中太陽光が当っている屋根自体の温度が50度ぐらいまでしか上がらないので、屋根裏、もしくは屋根下の部屋も屋根熱の影響が小さくなり、エアコンの効きがよくなります。また、夜になったときに性能の良い遮熱塗料は蓄熱をしないので放射熱による影響が小さくなり、寝苦しいといったことも少なくなります。性能がしっかりと出る遮熱塗料を使えば、効果はあります。(取引はないのですが、知り合いの塗料問屋の社長が「あのメーカーの遮熱塗料はぜんぜん効かないから、売るけど使わない」といっていました。あのメーカーとは、先に書いた安いが売りのメーカーです。やっぱり・・・)

04に続く

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