建設業界は本当に人不足なのか??

建設業界の人不足が深刻化などと一時メディアでも騒いでいましたが、オリンピック特需があるはずの東京都内での人材不足も一息ついた感じです(2015年5月現在)。人がいないと騒いではいましたが、本当に人がいない訳ではありません。建設業に就きたい若者が少ないというのがメインで、それが長く続いてしまったので、必要とされている技術を持った人が足らないのです。

塗装業に関していえば、技術レベルの低下が著しく、30代の職人でさえ、以前であれば一端の職人は出来て当然の事が出来ません。全く出来ない訳ではないのですが、出来ることが少ないのです。悪く言えばDIYに毛が生えた程度の事しかできない職人が増えてしまったのです。分業化が進んで専門の施行しかしなくなったと言えば聞こえが良いでしょうが、それでは施工で請けられる仕事が限られてしまうのです。 これらの事態が何を招いているかと言うと、一般消費者が質の良い施工を手にするのが難しくなったのです。

理由はこのような感じです。 技術レベルが低い職人が増えてしまったものの、単純な作業が多い野帳場(大きな工場の建設など)の現場だけで回せるわけではないので、そのような会社や職人は、合間の仕事として住宅塗装を請負ったり、下請けとして施工したりしています。中にはそのままリフォーム会社の下請として住宅塗装をやっている職人もいます。「ずっとやれば上手になるのでは?」と思うかもしれませんが、基本が出来てない訳ですから、いつまでたっても・・・です。

実際に知っている例を挙げますが、塗装の修業はしたことがなく、たまに塗装店に手伝いに行っていたレベルの30代の男が、同じように仕事にあぶれていた仲間やパチンコ店で知り合った人などを集め、太陽光発電の販売会社の下請で屋根を塗装しています。太陽光発電パネルに隠れてしまうので分らないことが多いですが、信じられないような施工レベルです。 他にも中学を卒業して塗装店に努めたものの、ほとんど仕事にくることがない(当然仕事は下手です)のに18歳でクルマの免許を取得したとたんに独立すると言って暴走族仲間と塗装店を開業し、職人魂のようなキャッチフレーズの広告を打って住宅の塗り替えを請負っているなどという例もあります。お分かりかと思いますが、施工内容は・・・・。

このように、粗悪な職人が増えてしまい(消費者を騙すようなカタチで)楽して儲けているので、若い人たちが修業をしなくなってしまっているのです。 今後、このような状態が進めば、建築コストは急に跳ね上がる日が来るのではないでしょうか?それと、今の中国と同じように、塗り替え工事を頼むときに騙されやしないかと常に疑わなくてはならないストレスがかかるようになるでしょう。 嫌味なようですが、厳しい基準を設け、出来る者が相当の対価を得るようにならなければ、結果が消費者に帰っていくものと思われます。

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