塗り替えで使う塗料の話し

 

 塗料選びは、塗り替えの本当に重要なポイントです! 一言にペンキと言われている塗料は建築業界の中でもずば抜けて種類の多い材料なのです。ここではその塗料と一緒に使う材料についてお話します。

塗料はこんなに種類があります

塗料いっぱい 塗料は大きく分けて「下塗り」、「中塗り」、「上塗り」の3つに分類できます。現在では一部の塗料を除いて中塗りと上塗りは同一のものを使用しますので、普通は下塗り、中上塗りの2種類と分けてもよいでしょう。   では、もう少し細かく分けてみましょう。   全ての塗料は水性と油性に分けられます。さらに下塗りはシーラー・フィーラー・錆止め等の用度別に、上中塗りは合成樹脂・アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素等の種類別に分類できます。また、それぞれが下地や条件によって使えるものが異なるので、同じ樹脂でも使用方法が異なるケースも多々あります。なので、大手塗料メーカーの総合塗料ファイルはタウンページ(都内版)1冊より厚く、膨大な量があります
 ほら、何が何だか分からなくなったでしょう?塗装職人や親方でも全員がこれを理解しているとは訳ではありませんし、少し勉強を怠れば、すぐに置いて行かれてしまうほど塗料技術は日進月歩します。

塗り替えでつかわれる主な塗料

 塗料種類図が、主な塗料の耐久年数と価格の構図です。幅があるのは同じシリコン樹脂塗料などでも性能差があるからです。もちろん価格差もあります。(良い物は高い)同じ種類の塗料なのに安いという場合は、性能が違う塗料と思った方が良いでしょう。

例えば、共通の仕様書で細かく指定しないで、ただ「シリコン樹脂塗料」と指定しただけですと、塗料の価格に幅があるので、安い見積となるのは、当然ですが、一番安い類のシリコン樹脂塗料を使って、一番安い下塗りで、一番簡単に施工できる工法で使用を想定したものになります。同じシリコン樹脂塗料でも、製造メーカーもこだわり、下塗りも適したものを使い、施工方法も丁寧なものとすれば、おのずと高額になります。極端な場合は、価格が2倍も違ってしまうこともあります。

票を見てしまうと、つい、一番長く持つ塗料を選びがちですが、一般住宅の場合は塗料がながもちしてもその他の要因があるのでシリコン樹脂の良い物、もしくは安心マージンとしてのフッ素樹脂塗料レベルがを選んでおくのが最もお得かとは思います。

油性 VS 水性

 塗料は樹脂を液状に保つために“希釈溶剤”を使用しています。その希釈溶剤が酢酸エチル等で、水で希釈できるものが水性塗料です。キシレンやトルエン等で、専用の希釈材を使用するのが油性です。水性塗料は発売当初のイメージが強く、耐久性が悪いのではないかと思われがちですが、最近開発された架橋型の水性塗料は水が蒸発することで反応が始まり、乾燥後は油性塗料に引けを取らない性能を発揮します。油性塗料はニオイがきついイメージがありますが、トルエンの代わりにミネラルターペンを使用してニオイを抑えた商品が主流になってきています。「どっちが優れているの?」という質問をよくされますが、同じ樹脂で同じ価格帯の物なら油性の方が性能は上です。強溶剤の物が一番性能は出しやすく、次に弱溶剤、最後に水性塗料となります。希釈溶剤を弱いものに変える為に犠牲にしなければならない機能もあるので、溶剤系の塗料の方が性能を高く出しやすいのです。

下塗りの“種類”と“役割”

基本的に下塗りは上塗りを長持ちさせ、キレイに仕上げさせるためにも大変重要なものです。化粧ならファンデーション、フライなら溶きタマゴと言ったところでしょうか?特別な機能を持った下塗り材もあり一概にはどの下塗り材が最良とは言えません。最近の外装用塗料の中には「下塗り不要」と、うたった材料もありますが、ほぼ全てが一部の室内使用時に限定しており、外部で使用する際は下塗材の使用を勧めています。やはり密着の良さや仕上がり感を考えると下塗りを入れたほうが良いのです。外壁の場合は「シーラー」や「フィーラー」と言う下塗り材を用います。シーラーは密着性を高めます。フィーラーはシーラーの機能に加えて巣穴や多少の凸凹を埋める役割があります。最近では軽微なひび割れを埋め、割れに追従する微弾性フィーラーが広く使われています。   下塗りの選択は塗装の大変重要なポイントです。適切な下塗りは上塗りをより長持ちさせるのです。

主に外壁に使う下塗り(エポキシ系微弾性フィラー/微弾性フィラー/2液エポキシ系浸透型シーラー/水性反応硬化型シーラー)
主に鉄部に使う下塗り(2液エポキシ系サビ止め塗料/エポキシ系サビ止め塗料/錆転換剤)
主にプラスチックや樹脂部に使う下塗り(塩ビゾルウレタンプライマー/密着バインダー等の密着剤)
その他の下塗り(1液型シーラー各種他)

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