塗り替えの成功術その5 ~業者選びの術~

 

プロ、職人 名乗るのは誰でもできます!

「私たちはプロの職人集団です。」、「技ありの職人直でやってます。」、「お客様満足度地域ナンバーワン」 そんなうたい文句の宣伝やホームページを見たことありませんか?この「プロ」も「職人」も免許も資格も必要としない“全く当てにならない”言葉なのです。ナンバーワンも同じ。誰も順番を決めたことはありません。明らかな誇大広告です。 このような、良さそうな言葉に、つい惹かれがちですが、もう一度よく考えて慎重に業者を選びましょう。ここでは、いくつかの業者選びのポイントをご紹介します

塗り替えに参入している様々な業種

塗り替えには、少なくとも建築業者、リフォーム店、塗装店、塗装職人、ホームセンターの5種が参入しています。それぞれの特徴を分かりやすく説明します。

≪建築業者≫ 大手ゼネコンから地元の工務店まで幅広く存在する建築業者は、塗り替えに関しても品質がまちまちです。家の場合は小さな建築会社や工務店、大工さんなどが自ら建てた建物を中心に請け負っています。しかし、ほとんどが、出入りの塗装会社か塗装職人に全て任せて実質的に管理監督する事は少ないかもしれません。
≪リフォーム店≫ こちらの多くも、リフォーム店向けの経営コンサルタントなどが作り上げた「塗り替えプラン」に沿って販売し、あとは全て出入りの塗装職人任せです。工賃の圧縮により、手抜きが多く行われていると言われています。
≪ホームセンター≫ たとえ材料が安く仕入れられても、“同じ内容の工事をすれば”工賃は一緒のはずです。ホームセンターの計上する利益率は大変高いので、塗装店や塗装職人並みの値段にするという事は、代金のほとんどを占める工賃を大きく削っているということになります。ゆえに、多くのホームセンターで、正式な工程では塗り替えを行っていないとも言われています。
≪塗装会社≫ 当社のような専門店ですが、品質はまちまちです。リフォーム店のように施工の全てを外注しているところも少なくありません。
≪塗装職人≫ 「職人直のみせ」として営業しているところなどもありますが、品質はどうしても低いところが多いようです。監理をする人が誰もいないので、失敗しても気づかないということもあります。

一人でやっている業者は安いか?

塗装職人さんには一人で工事を請け負っている人がいます。「一人だから手間がかからなくて安いでしょう。」と考えがちですが、本当にそうでしょうか?   確かに、塗装工程の多くは一人でも出来ますが、様々な場面で二人以上でやった方が効率が良い事があります。足場の設置や解体だけでなく、毎日の準備などは人数に関係なく必要ですので1人ではロスが多いのです。 一人親方の場合、自分の日当を高く設定している人も多く、家に帰ればイタリア製の高級車があるなんて人もいます。また、一人親方の多くは、技術的に進歩をしません。殆どが独立した時のままの知識と技術であるといっても過言ではないでしょう。日進月歩の技術や知識は、組織としての会社が研修などをして、社員としての職人に会得させなければ得る機会はほとんどナイので独立した職人さんが新しい知識や技術を会得する機会は皆無に近いのです。(『勉強するくらいなら職人なんかしてねーよ』と言われたことも・・・。)

こんな業者がおススメです

当然のことですが、全てが上記のような業者ではありません。ここでどんな業者がおススメなのかご紹介いたします。

  • 質問に対してきちんと説明し答えてくれる 基本的に説明できない業者は、その時点で止めた方がよいでしょう。「任せてくれれば大丈夫ですから」などと、その場をごまかす業者が多いので要注。
  • 見積り時にちゃんと実測している 外から眺めているだけの業者は、実際の数量ではなく坪数などからおおよその大きさを出しているだけで、本当には測っていません。きちんと実測し正確な数量を出してくれる業者を選びましょう。
  • 自社職人がいる 全て外注では、思うような工事はなかなか出来ません。
  • むやみに不安にさせない 「このままでは壁が腐ります。」、「すぐに塗らないと雨漏りします。」などと根拠もいい加減に不安をあおってくる業者は良い業者とは言えません。
  • 有資格者が診断をする 有資格者の中にもイイカゲンな診断をする輩はいます。会社によっては有資格者がいると言うだけで実際は別の人間が診断するというのもあります。出来ることならば、有資格者として10年以上の経験がある人が直接診断してくれる所がよいです。(有資格者についてはこちらをご覧ください。)
  • 見積の内容を説明してくれる どうしてその見積になったのか、詳しく説明してくれるという事はどんな工事をすれば良いかすべて分かっているということです。パターン通りの見積を出すだけの業者は要注意です。

気を付けるべき業者

 ホームページやチラシなどを鵜吞みにしていませんか?

工事を頼むとき、業者選びで参考にするのは、どうしてもチラシやホームページを頼りにしてしまいます。そんな時、都合の良い言葉が並ぶチラシやホームページを見ると、どうしても魅力的に思えてしまいます。「実績ナンバーワン!」、「腕自慢」、「職人直で低価格」、などの他、お客様からの手紙や感想なども掲載されています。冷静になれば分かることなのですが、それらは全部自画自賛・・・全部自分で評価した物です。客観性のあるものは、ほとんどありません。本当の事も一部はあるでしょうが、それも論理的に考えると???がつくものばかり。このページでは、最近業界でも問題になっているそのような業者の見分け方と、その理由を説明いたします。

こんな業者には、要注意!

報告されている問題業者の特徴を、箇条書きにしました。当てはまる項目をクリックすると、それがなぜ問題なのか、どうやって問題業者かどうかを見分けられるのかを解説するページに移動します。

ホームページ・チラシ編

見積・診断編

ホームページ・チラシ編

ここにいらした皆さんも、ホームページを見て業者を選ぼうと思っていられるかと思います。そんなホームページの多くが、ホームページ作成業者の手によるもので、見栄えが良いページには何百万円もの費用が掛かっています。(当社はすべて自社で制作しています)当然ですが、それらの費用も代金に反映されています。それ以上に、ホームページ作成会社は売り上げを上げるために様々な手法を講じるのですが、それらには2012年に話題となったステマ(ステルスマーケティング)のように企業倫理に反する物が多く存在しています。

工事をした普通の家の写真が多く掲載されている

 完成した直ぐ後の工事写真は、どんな工事で合ってもキレイに見えます。写真があるから工事品質が良いというわけでは、絶対にありません。マタ、「○○市○○町A様宅」とかの記載があって、工事した家の写真が掲載されていると、なんだか安心できる業者なのかなと思ってしまうのかもしれません。でも、それは大変危険です。家の写真と、住んでいる町の名前が分かれば、個人を特定することは簡単です。実際に特定されて、訪問販売が頻繁に来るようになったお宅や、空き巣にあったケースも報告されています。お客様にとっては何の理もない事ですので、当社は個人情報保護の観点から特段の事情がない限り掲載はしません。
ホームページに写真を掲載している会社には気をつけろというのが、既に常識になり始めています。

 

自社製の「お客様からの評価」を掲載している

 お客様からの手紙や評価などを掲載しているところがありますが、このような手紙は、書くと図書券やQUOカードなどがもらえたりする、いわばヤラセです。中には営業マンがお客様から聞いた事を(都合よく)書いて、掲載していたなんて例もあります。当然ですが、この手紙も完成してすぐに書いてもらったもので、普通であれば悪い事を書くわけがない(書いても掲載しないでしょう)もので、信用に値する物ではありません。これは昔からある手口ですので、お気を付け下さい。

 

「ナンバーワン」や「地域1番店」の表示がある

 「口コミ数ナンバーワン」とか、「施工実績ナンバーワン」とか書いてあるホームページが最近増えてきています。でも、それらは、紛れもなく誇大広告です。楽天などのショッピングサイトの場合は集計結果が出ますので、そのような記載も裏付けがあるのですが、塗装やリフォームの場合は、公的機関への登録もないので、どこのだれも統計を取っていませんし、順番もつけていません。また、良識ある業者なら使わないようなマルチ商法まがいの塗料などを売り上げて表彰されたケースは、事実かもしれませんが、業者に信用を計るうえでは参考になりません。見方を変えれば、それだけあくどい商売をしてますと言っているのと同じです。

 

「コミコミ○○万円」などのパック料金で表示

 コミコミ価格のパッケージ売りは、もともとはホームセンターの様なところが、プロではない素人営業マンでも見積出来るように始めた方法です。本来ならば、壁や屋根、窓の大きさや形状などで建物ごとに違う施工数量を、坪数からの平均値で計算しています。 問題は、お客様にとっては価格以外にメリットがないこと。数量は正確でなく、素地状態によって変えることもしないので、施工に無理が出ます。もしくは無理やり金額に合わせるので手抜きが発生します。この手法を行っている会社は、トラブルを抱えていることも多く、依頼しないほうが賢明です。
 最近では、「塗り替えまるごと58万円」というチラシを見て見積を頼んだら、なんだかんだプラスになって、結局150万円ぐらいになってしまった、という事例も報告されています。もちろん、そのような業者も悪質であることは言うまでもありません。

 

参加者の少ないコンテストなどでの入選ををアピール

 「技能大会優勝」とか「技能五輪出場」とか、何かしらの大会で優勝とか入賞したこ事で、「何でも上手に出来ます。」のような表現をしているページがあります。でも、それらの大会って・・・全く認知されていません。技能五輪とかは有名ですが、これは年齢制限が低く大卒で年齢制限で出られません。要するに、全員出場の大会ではないのです。他にもありますが、基本的に組合活動をしている会社に属しているから、人数合わせで出るとか、ひどい種目では優勝者が所属する会社が事前に決まっていたりとかあるようです。  美容室でも「チャンピオンの店」と大きく垂れ幕を掛けている店がありますが、その店が必ず評判が良いという訳ではありません。どちらかというと、何も知らない人がだまされるのに近い感じがします。

 

メーカー直で塗料を仕入れているから安い??

 日本ペイントや関西ペイントなどの大手塗料メーカーの名前を出し、「当社はメーカー直で塗料を仕入れているから安くできます!」という業者がいますが、それらはウソです。メーカー側も注意を促しています。塗料は、メーカーから販売会社に行き、そこから卸問屋(1次)に流れます。卸問屋から塗料販売会社(2次)などに流れ、その後にまちの塗料屋さん(3次)に行ってから一般に販売されます。一部の卸問屋は、特定の会社とも取引をしていますので、最も近くとも卸問屋からの仕入れです。メーカーが直接販売するといったことは絶対にありません。  また、塗装工事は人件費がその多くを占めますので、塗料代は例え卸価格と末端価格で比べたとしても魅力的なほどの違いは出ません。

 

「塗り替え講座」などを開催

 折り込みチラシ等で「無料塗り替え講座」や「塗り替え勉強会」と称した催しを開催している塗装会社がありますが、これに参加するような人はこのサイトに来てはいないと思いますけど、参加はしないでください。詐欺師の巣に入るようなものです。それらは自社PRのために開催しているもので、親切心で無料で教えようとか、消費者が悪徳業者に騙されないように正しい知識を啓発して回っているものでもありません。言い過ぎかもしれませんが、ハッキリ言えば体よく騙そうとしているのです。講師をしているのもその社の営業マンや社長などで、とても講師のレベルとは言いがたい知識レベルです。もっとも自社に都合のよいことをウソを交えて講演する訳ですから、正しい知識を持ってなくとも関係ないのかもしれません。(録画した物を見たことがありますが、冗談としか思えない低レベルぶりでした。)
 私は、あるところで講演を頼まれたことがありますが、正味90分ぐらいお話しして、結構な日当と交通費をいただきました。無料ではありません。価値があるものに無料はないということです。

見積・診断編

チラシや訪問販売も工事を頼むきっかけになります。訪問販売の問題は報道でも扱われることが多いのでご存知の方も多いでしょうが、チラシは法の規制もなく、野放し状態です。印刷物だからとついつい信用しがちですが、危険な罠がいっぱいです。ここでは、そんな罠にはまらないために、最近報告さえている特徴をご説明します。

公的にな通用しない有資格者が診断!

 診断をするのに有資格者であるのが望ましい事は他でも触れましたが、この有資格者、公的に通用するものは、それなりの知識と経験が要求されます。なので、訪問販売業者などの診断士は民間資格しか保有していないことが多いです。それらは一般社団法人や株式会社などが収益のために行っている資格で、お金を払い講習を受ければ全員がもらえます。当然ですが、公的には全く通用しません。中には居眠りしていても、途中退出してももらえる資格もあり、診断士としては全く役にも立たない有資格者を量産しています。

 

診断と称して、屋根やベランダに上がる

 もし塗装の見積または診断のためにハシゴで屋根に上がるという業者がいたら絶対に上げないで、その場で帰してください。屋根を損傷する事故が多発して問題になっていますし、屋根の塗装だけなら屋根に上らなくとも、経験がある本物のプロならば見積が出来ます。上がらないと見積れないのは経験がない素人同然である証拠です。破損などによる雨漏りの修理や診断以外は屋根に上る必要はまったくありません。  屋根に上がろうとする業者については、悪徳リフォーム業者に注意を促す報道でも、その場で断り、工事を依頼しないように注意を促しています。  ベランダに関しては、防水工法によって工事の方法が異なりますので、お客様の承諾を得て室内から見せてもらう方が良いです。勝手に外からハシゴで入る業者がいますが、多くのトラブルが報告されていますのでご注意ください。

 

見積は、建物の縦横を計るだけ

 建物の縦横(幅と奥行き)を測る作業は、建坪の確認のためです。それしか測らないで見積をする業者は、坪当りで計算しています。およその数量を記入して、あたかも正確に実測したように装う会社もありますので注意が必要です。この様な見積方法(坪当たりいくらという方法)を行うのは、素人営業マンや計算が出来ない人(学力の問題)で、正確とは程遠い数量を提出して来ることもあります。

 

診断書は写真が多く、説明文はコメント程度

 診断書は文章でも分かるように書かれるべきもので、写真は文章をより分かりやすくするための物です。写真に少しのコメントが付いているような診断書は、コンサルタントが作った診断ソフトや、マニュアルによるもので、建物に起っている問題の本質を表していないことがほとんどです。  そもそも、写真(一見)で分かるような劣化部位は簡単に直せるので、大きな問題であることは少ないです。それよりも見える劣化から考えられる見えない損傷の方が問題で、診断ではそれを説明すべきなのです。写真を多用する診断書は、公的には通用しない資格者が作成した物が多いので、その点も注意してください。

 

見積書の項目が異常に少ない、又は異常に多い

 見積書は、工事内容を示す大事な書類です。その書式に決まりはありませんが、やはり「一式」だけの表示はどこまでが工事範囲であるか分かりません。では、項目が多ければよいかというと、それも問題です。項目が異常に多い見積の場合、不要に金額を上げようとするなど、不都合をごまかそうとしている場合があります。いずれの場合も、信用するのには注意が必要です。

 

ほとんど質問に、すぐに答えられない

 本当に理解をしているプロならば、ほとんどの質問に対してすぐに回答できます。例え、すぐに回答できないものがあった場合でも、その理由を答えられますし、想定できる回答は答えられるはずです。  もし、質問にすぐに答えられない営業マンなどが来た場合は、注意してください。建物に問題があっても、それを適切に直せない場合がありますし、塗装工法ですら適切な工法でない可能性があります。

 

関連記事

ページ上部へ戻る