塗り替えの成功術その4 ~予算決定の術~

先ずは相場の話し

標準的な金額

ある保険会社が、首都圏で一般的な大きさ(30~35坪程度)の住宅を、スタンダードレベルの塗料を使って塗り替えた場合の標準額を算出したことがあります。単なる平均ではなく、“適切に施工された場合”の金額です。その額は坪当たり約3万円。屋根も塗装する場合は坪当たり+1万円です。したがって、1軒当たり90万~105万円、屋根まで塗ると120万~140万円と言うのが標準額です。ただし、この金額には特別な補修(シーリングの打替えなど)は含まれていません。ちょっと高いなと思うかもしれませんが、適切な施工、すなわち手落ちや手抜きがない施工をなされた場合の金額ですので、決して高すぎる金額ではないと思います。
※2015年現在のスタンダードレベルの塗料は1液形のシリコン樹脂塗料程度です。

 当社の金額

当社の工事も標準的な金額レベルですが、少し使用する各塗料の質を上げるなどのサービスをしています。ただし、当社はただ塗るだけの施工はいたしませんし、高いレベルでの補修も施しますので、家の傷み具合によっては標準額よりも高くなる場合もあります。
下記に樹脂別の当社見積例を記載いたします。(30坪の総2階建ての住宅を想定)

  • ウレタン
  • シリコン
  • シリコン(高耐久タイプ)
  • フッ素
  • 高機能塗料

 標準額は絶対か?

「標準額の範囲=適切な工事」でも「標準額と外れた見積=間違った施工」とも言い切れません。なぜなら、家の形状や設備の状況によって金額は若干ですが前後するからです。でも35坪の住宅で80万円を切る金額であると少し疑った方が良いかもしれません。昨今の材料費、人件費、その他経費などを考えると“何か”が欠けないとなかなかその金額にはなりません。よほど単純な形状をしているとか、特別に暇な時期だったとか、たまたま大量の在庫塗料が出たとかでなければ、なかなか実現しない金額です。
では、標準額に合致していれば、もしくはもっと高い金額ならば絶対に良い工事を得られるかと言うと、それもありません。手抜き工事で高い金額を取る業者はたくさんいます。
1つ確実なことは、「安い金額で高い品質を得られることは絶対にない」という事です。

 

価格の話し

塗り替え価格のウソとホント

研究熱心な皆さんは色々なホームページに掲載されている、様々な価格に新たな疑問を持たれるのではないでしょうか?同じ塗料で価格が違うのは?「㎡単価」と「坪単価」という価格の違いは?諸経費とかの経費って?などなど・・・・。 ここではそんな疑問にもお答えします。

㎡単価と坪単価

㎡(平米)単価とは、実際に施工する1m×1mの大きさあたりの価格で、見積をするには実際の大きさ(㎡数)を測ります。基本的に部位ごとの数量を測るので、どんな工事内容なのか分かりやすい見積となります。しかし、業者の中には故意に数量を増やし単価を安く見せかけようとする者もいるので、一つ一つの単価を見ないで、見積総額で比較しないといけません。坪単価とは建物の床1坪当りの価格です。床面積を測るだけですので、正確な数量は出ません。工事なようも分かりづらく色々な問題点があるのですが、計算や実測の技術がない人でも、簡単に見積れるので、根強く使われています。中には、坪数からおよその実測数を当てはめた表により、坪で計算しているのに㎡単価で計算したかのような見積もりを出している業者もおり、その多くが訪問販売業者などの難ありの業者ですので気をつけましょう。

同じ名前で価格が違うカラクリ

相見積もりを取ると、外壁シリコン樹脂塗装で、A社は1600円/㎡、B社は2200円/㎡、C社は2800円と価格がバラバラの事があります。「値段勝負」と考えればA社が一番安いのですが、実際はそんなに単純ではありません。同じ樹脂の塗料を使って値段が違うのは下記のような理由が考えられます。

ケース1.下塗り込みと下塗り別

最近の塗料の中には密着性が強く、条件次第では下塗りナシの2回塗りで塗れる物もあり、A社の場合はそのような内容で1600円/㎡で見積を出した可能性があります。ただ、この工法の条件は基本的にどこのメーカーも“良し”とはしていません。良い工事を行うには、下塗りが必要です。ただし、この下塗りもピンからキリまであり、B社とC社の価格の違いは、その違いから起きた可能性もあります。

ケース2.モノが違う

同じ呼び名でも、品質によって価格が違います。シリコン樹脂塗料と呼ばれる物でも、その性能で価格は違います。安いシリコン樹脂は、耐久性などもウレタン樹脂とあまり変わらず、塗料の価格も同じぐらいです。逆に耐久性の大変良いシリコン樹脂塗料で一流メーカーの物は、価格も最も安い物の2倍以上しますが、値段最上の価値があります。そのような商品を使う見積と、安い物を使う見積はおのずと価格が違ってきます。 ※「セラミックシリコンですからウチのは良い物です」なんて言う人がいますが、最低ランクのシリコン樹脂にもセラミックシリコン樹脂と呼べるものいは存在します。“セラミック”は多く疲れている添加物の一種ぐらいに考えた方がよいです。

ケース3.腕が違う(?)

最近増えてきたのは、素人レベルの職人です。ハウスメーカーの仕事などをやっているのをよく見かけますが、正直言ってヘタです。プロが見ないと分からないかもしれませんが、同じものを使って工事しても、一端の職人のした仕事とは、出来も、耐久も違ってしまうのです。残念ながら、このレベルの職人さんを多く使って安く工事をする業者が増えています。商売のやり方ですので、その人の自由ですが、私は技術を売る商売としては問題があると感じています。

諸経費などの経費って?

工事以外にかかる物を諸経費として計上します。 その内訳は、通信費や打ち合わせなどにかかる人件費、近隣へのあいさつや工事以外にかかる清掃費なども入っていることもあります。通常の塗装工事であると7~10%ぐらいかかるのが普通です。諸経費が安いもしくは取らない業者の多くは、打ち合わせもほとんどなく、社内検査もしないで、近隣のあいさつも工事当日なんていう事が多いです。良いサービスには費用がかかるものです。

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