「使った塗料缶写真」のウソ

akican お客様から、ある業者の資料を見せられました。そこには、「正しい塗布量で施工します。使った塗料の空缶は全て写真に撮ります。」のような言葉が書いてありました。そこには実例写真も載せられていたのですが・・・・。 塗料の塗布量とは、1㎡当たりに使用するべき塗料の量なのですが、実はこれ結構な幅があります。なぜならば、真っ平らな面と凸凹がある面では、当然のこととして表面積が異なりますので塗布量も変わります。また、素地面の状態によってもす込みの有無などで塗布量というのは変わります。なので、最低数量を基準としたと塗布量計算は全く無意味ですし、それに基づいて用意された塗料では足りません。にもかかわらず、その写真をよーく見ると、使用前よりも使用後の塗料缶数が少なかったのです。素人目には一見同じように見えますが、プロである私たちから見れば違う缶で代用していることが一目瞭然でした。

そもそもの話しになりますが、新築ではない塗り替えなどの場合は、塗料は大きくなることが多いです。普通は、計算よりも多く使うのです。なので、見せかけの写真をいくら撮っても意味がありません。必要な量を必要なだけ塗るという企業倫理と姿勢が必要なのです。

後日談ですが、前出の資料を作った会社の下請(下請けはいないということになっているそうですが・・・)の職人さんが当社の社員と知り合いで、当社の現場に顔を出したそうですが、その時に潰していない空缶がいくつかトラックに乗っていたので当社の社員が「潰さないのか?」と聞いたところ、「使わない塗料を下げて、代わりに前使った空缶を写真意取るから潰しちゃダメなんだ。」と答えたそうです。要するに、その会社の写真自体がウソだったという事です。

【解説】
(職人同士のつながり)職人さん同士は、以前にどこかの現場で一緒だったとか、修業時代に一緒だったとかで親しいと、知り合いのいるか会社の現場に顔を出すことがあります。そこで情報交換をするわけです。
(写真)写真はいくらでも加工が可能ですし、塗料の空缶に関しては実際は使わなくとも、他の現場で使った空缶で誤魔化すなどされれば、素人目では判断できません。

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